葬式への参列にはマナーやしきたりがあります。この記事では、葬式の参列に関わる諸々のマナー、亡くなってから葬式を済ませるまでの流れ、遺族側のマナーについて解説します。

この記事を読むことで、心を痛めているご親族にご負担をおかけすることがないように、最低限のマナーを覚えておく事が出来ます。

葬式の基本的な流れ

危篤の知らせから葬式をとり行うまでの流れは以下の通りです。

1.葬儀社を探す
葬儀社は葬式だけでなく葬儀に関する一連のことを請け負ってくれるため吟味しましょう。
2.死亡診断書を受け取る
医師から死亡診断書を受けとります。
3.ご遺体の搬送
ご遺体は葬儀社が自宅または安置施設まで搬送してくれます。葬儀社に連絡をして意向を伝えましょう。
4.葬式の打ち合わせ
葬儀社と葬式の日程、費用などについて打ち合わせをし、遺影を選びます。
5.納棺
ご遺体に死装束をつけてお棺におさめます。
6.お通夜
喪主をだれにするのか、受付や参列者の応対はどうするのかを打ちあわせます。
7.葬式・出棺
故人に最後のお別れをして出棺します。
8.故人を火葬

通夜や葬式の日程

通夜の翌日に葬式、葬式の当日に火葬を行います。日程は葬儀場の空き具合や僧侶のスケジュールを加味して決めるのが一般的ですが、死後24時間は火葬をしてはいけないという法律があるため遺体を安置する必要があります。

一般的に友引(ともびき)の日には葬儀は行いません。友引きは「友を引く」に通じることから、不幸が続くのを避けるためといわれています。

葬式の遺族の服装マナー

以前は、遺族や親族は、葬式では正式礼装を着用するのが普通でしたが、現代では喪主以外は略式礼装が主流です。

親族の服装のマナー

男性
ブラックスーツ・白ワイシャツ・黒ネクタイ・黒靴下・黒靴
アクセサリーは控え、靴は飾りや光沢のないものにします。
女性
黒のアンサンブル または スーツ・黒ストッキング・黒パンプス
アクセサリーは控え、靴は飾りや光沢のないものにします。

喪主の服装のマナー

男性
正式礼装を着用するケースは少なく、親族と同様にブラックスーツを着用することが多いです。
女性
和装の黒無地の着物を着用する場合が多いです。手持ちがない場合は、葬儀社に相談をすれば手配をしてくれます。

葬式への参列者の服装マナー

参列者の葬式の服装マナー

男性
ブラックスーツ・白ワイシャツ・黒ネクタイ・黒靴下・黒靴
アクセサリーは控え、靴は飾りや光沢のないものにします。
女性
黒のアンサンブル または スーツ・黒ストッキング・黒パンプス
アクセサリーは控え、靴とバッグは飾りや光沢のないものにします。

参列者の通夜の服装マナー

通夜は取り急ぎ駆けつけるという意味があるため、急なことのときには抑えた色合いであれば平服でもよいです。

男性
ダークグレーのスーツ・黒または地味なネクタイ・白ワイシャツ・黒靴
女性
黒またはダークグレーのスーツやワンピース・黒または肌色のストッキング・黒靴

葬式の供物・供花のマナーは場面で変わる

供物(くもつ)は祭壇の周りに備える品物です。仏式の場合は、果物・缶詰・線香・ろうそく・千菓子など、神式では、果物・お酒・海の幸などが一般的です。

供花(くげ・きょうか)とは祭壇の周りに飾られる生花のことです。供物や供花は、地域や宗派によって違いがあり、個人で調べてもわからないことも多いため、葬儀場や葬儀社に予算を伝えて依頼をするのが一番間違いありません。

葬式で持っていく香典のマナー

香典の金額は、友人や隣人、仕事の関係者であれば5,000円~10,000円くらいが適当です。香典は香典袋に入れ、ふくさに包んで持っていきます。袋のまま持つのはマナー違反であるため注意しましょう。

香典のお札は新札ではなく古いお札を用意します。新札は不幸を予期して用意していたという想像をさせるため、不祝儀では失礼にあたります。

通夜と告別式の両方に参列する場合は、香典はどちらかに持参すればよいでしょう。受付では「昨夜も参列いたしましたので記帳だけで失礼します。」などと伝えればよいです。

葬式後の弔問(ちょうもん)のマナー

弔問とは遺族にお悔やみを述べること

弔問とは遺族のお宅を訪問してお悔やみを述べることです。

お通夜や葬式にどうしても都合が合わずに出席できなかった場合などには弔問をするのがよいですが、身内やごく親しくしていた友人などの場合に限ったほうがよいでしょう。顔見知り程度の関係ではかえって迷惑になることもあります。

弔問の日程は四十九日

弔問は葬式が終わって数日してから四十九日(しじゅうくにち)までの間がよいとされています。

亡くなってから葬儀を終えるまで、親族は悲しみに暮れながらも慌ただしいときを過ごします。葬式が終わって落ち着いたころ合いを見計らう心づかいが大切です。弔問する際にはあらかじめご家族に連絡をして都合を聞いて日程を決めましょう。長居は禁物です。

弔問には香典を持って行く

お通夜や葬式に参列できなかった場合は、香典を持参しましょう。故人が好きだった食べ物を持参してお供えするのもよいです。

葬式のマナーについてのまとめ

  • 通夜や葬式は友引には行いません。
  • 葬式での親族の服装は、男性はブラックスーツ、女性は黒のアンサンブルの略式礼装が一般的です。喪主は女性の場合黒無地の着物を着ることが多いです。
  • 葬式への参列者の服装は、男性はブラックスーツ、女性は黒のアンサンブルやワンピースが一般的です。通夜はダークスーツやグレーのワンピースなどでもよいとされています。
  • 供物・供花は地域や宗派で違いがあるので、葬儀社に依頼するのが間違いありません。
  • 香典の相場は友人や仕事関係なら5,000円~10,000円、古いお札で用意します。
  • 弔問は、ごく親しい間柄だけにします。日程は葬式が終わって数日してから四十九日までの間が適当です。