葬儀や法要の席で食事が提供される場合があります。

その食事の開始時の挨拶として行われるのが献杯です。

献杯は葬儀や法要の場では故人への敬意を表す意味もありますので

・正しい献杯の方法
・挨拶などのマナー

以上2点を踏まえて行う必要があります。

この記事では

・献杯とは何か
・献杯の方法・流れ
・献杯の挨拶
・献杯のマナー

以上の4点を解説いたします。
この記事を通じて最終的に突然献杯の挨拶を任された場合にも慌てることもなく進行できるようになるでしょう。

献杯とはそもそも何か

献杯は「けんぱい」と読み地域によってはこんぱいと読む場合もあります。

献杯は葬儀の精進落としのほかに、法要の際の会食の挨拶として行われるもので故人への敬意をあらわして杯を捧げるという意味が込められています。

献杯と乾杯との違い

お酒の席でよく行われる「乾杯」は献杯とは違い、主に結婚式など喜ばしい場面で行われ、西洋から伝わった文化であるのに対して、「献杯」は弔辞で行う儀式の側面が強いです。

献杯とお酒 近年はノンアルコールの場合もある

古来よりお酒は重要な儀式で神聖な役割を担っており、「献杯」では故人を偲ぶ思いの表現という役割を持っています。

近年では飲酒運転の問題やアルコールハラスメント防止の観点からお酒にかかわらず、ノンアルコール飲料やソフトドリンクでの「献杯」も増えつつあります。

献杯の方法・流れ

献杯を行うまでに

献杯は葬儀や法要の参列者全員が精進落としや、会食の席についてから行います。

まずは参列者のグラスに飲み物を注ぐ前に、個人の遺骨や位牌、遺影の前にお酒を捧げた後、参列者のグラスにお酒やソフトドリンクを注ぎ合います。
挨拶と飲み物を注ぐ順番は地方によって異なる場合があるとのことです。

献杯の挨拶を行う

献杯の挨拶は主に故人の家族、遺族の代表が行うことが多いですが、
喪主や司会者が指名する人は特に決まりはありません。
もちろん喪主本人が挨拶を行っても構いません。

挨拶を任された人はグラスを一度起き、参列者に向かって一礼をしてから挨拶をします。

献杯

挨拶ののち、参列者にグラスを持つように促し献杯の音頭をとります。

献杯後は一言お礼をいい、個人の位牌・遺骨・遺影に向かって一礼をし席へ戻ります。

献杯の挨拶

献杯の挨拶は故人を偲ぶ気持ち、遺族をいたわる気持ち、葬儀や法要が無事に済み安堵した気持などを込めるとよいでしょう。
また挨拶の締めには故人の冥福を祈る気持ちを添えて締めます。

本日はお忙しい中、四十九日の法要にご列席くださいまして、誠にありがとうございます。
おかげさまで、滞りなく済ませることができました。(故人の名前)も大変喜んでいることと思います。
今日は久しぶりに故人の思い出を語りながら、穏やかな時間を過ごしていただければと私も思います。
どうか今後とも、変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。献杯。

参考・引用 終活ねっと 献杯の挨拶の例を紹介。乾杯とはどう違う?

献杯のマナー

献杯の挨拶は手短に

挨拶を任された方は、挨拶をできるだけ手短に済ませるように心がけましょう。
参列者はグラスを持ったまま待たされている状態であり、食事も挨拶が済むまで手を付けらないためです。
献杯の挨拶は1~2分を目安にしましょう。

献杯の挨拶では忌み言葉に注意

挨拶の際には不幸が再び起こることを連想させる言葉(益々、重ね重ねなど)を使わないように注意しましょう。

献杯の際はグラスを高く掲げないように

乾杯を行う慶事の席ではないため乾杯のような動作を行うのはNGです。
グラスを胸の前に持ち軽く上げることで献杯の合図としましょう。

献杯ではグラス同士を打ち合わせないように

こちらも乾杯を行う際によく行う動作です。行わないようにしましょう。
また飲み干した後に拍手をすることなども厳禁です。

献杯のまとめ

  • 献杯の挨拶は参列者が着席してから
  • 挨拶を手短に済ませ献杯の音頭をとる
  • 乾杯の動作は行わない
  • ご尊前に一礼をして席につき会食が始まる。

以上の流れで献杯を行います。
献杯は故人への思いを表現する儀式であることを忘れず、故人を偲ぶ気持ち、遺族へのいたわりを
忘れないようにしましょう。