「時は金なりの」意味を、時間はお金で買えないがお金と同じくらい大切であるという事や、時間はお金で買えないほどの価値があるという意味だと誤解している人も多いでしょう。

ここでは、「時は金なり」の本来の意味と言葉の由来、英語表現について解説します。名言を正しく理解し、語彙力や雑談力などを向上させることが出来ます。

「時は金なり」は時間は金であるという意味

「時は金なり」は、時間を浪費すれば働く時間が減り、収入も減るため、時間は金であるという意味の言葉です。

金融・経済用語でもある「機会損失」のこともさしています。

「時は金なり」のあらわす機会損失とはなにか?

機会損失の例として、1日遊ぶ日が欲しくてアルバイトを休み、遊ぶために使ったお金は5,000円だとします。

もしも、いつもアルバイトで日に10,000円稼いでいたとした場合、遊びに使ったお金の5,000円の損失に加えて、1日働いていれば稼げるはずだった10,000円も損失しています。

1日遊んだ日の機会損失は、実際に使ったお金5,000円+稼げたはずのお金10,000円の合計15,000円です。

上記の15,000円は、機会費用といい、実質の楽しむ費用は5,000円に対し、機会損失同様に、稼げたはずのお金も費用に計上されます。合計の費用は15,000円で、経済学的にとらえると実際の費用の3倍が費用としてかかっていることになります。

「時は金なり」の由来はベンジャミン・フランクリン

「時は金なり」という言葉を生み出したのは、アメリカの100ドル紙幣になっている、ベンジャミン・フランクリンです。

彼は、もともと印刷業で成功して政界に進出した人物で、アメリカ独立宣言の起草委員のひとりとして活躍し、「アメリカ建国の父」といわれています。

印刷業で成功している最中に書き上げた『若き商人への手紙(Advice to a Young Tradesman)』の中で、「時は金なり」という表現が使われました。

日本では、「時は金なり」という表現だけが有名ですが、ベンジャミン・フランクリンが「金なり」と謳ったものが、もうひとつあります。

「時は金なり」の次に、「信用は金なり」とされています。意味は以下の通りです

 

信用は金なり
貸付期限を過ぎてもお金を貸してくれている人がいれば、その人からは信用を得ている。その信用=過ぎた期間借りているお金は、さらにお金を増やす機会を作ってくれている。

「時は金なり」が機会損失の意味合いなのに対し、「信用は金なり」は潜在的な利益のことをさしています。

「時は金なり」の英語表現はTime is money

ベンジャミン・フランクリンの著書の中で、「時は金なり」は以下のように書かれています。

時は金なりと覚えておくこと。
Remember that time is money

上記の原文から、「時は金なり」は“Time is money.”とあらわすことが出来ます。

「時は金なり」についてのまとめ

  • 「時間はお金で買えないがお金と同じくらい大切だ」などと誤解されがちな「時は金なり」の本来の意味は、“時間を浪費すれば、その分働く時間が減り、収入も減る。だから、時間は金なのだ。”という意味です。この表現は、金融・経済用語の「機会損失」をあらわしています。
  • 「時は金なり」という言葉が使われたのは、「アメリカ建国の父」とも言わるベンジャミン・フランクリンの『若き商人への手紙(Advice to a Young Tradesman)』の中です。
  • 「時は金なり」はベンジャミン・フランクリンの著書の中で、“Remember that time is money(時は金なりと覚えておくこと。)”と書かれています。