一顧傾国(いっこけいこく)とは

一顧傾国(いっこけいこく)とは、他の女性とはまったく違う絶世の美女、その女性に夢中になってしまうことで国すら傾いてしまうということをさします。

元々は中国の古典、漢書に出典があり、漢の王である武帝が、どこかに良い女性がいないかと探していたところ、音楽の名人である李延年が、妹を絶賛し推薦した詩の一節になっています。

そのため「一顧するだけに城を傾ける。」というのもその女性を警戒したのではなく、むしろ身びいきで、手放しの賞賛をしたという形になっていますが、現在においては「傾城傾国の美女。」と言えば、どこか魔性を感じさせる魅力ある女性を指すような雰囲気にもなっています。

一顧傾国のビジネスシーンの使い方

ビジネスシーンでは、少しひねりを加えて、計画や事業の危うさと魅力を示す際に使うのが有効と思われます。

「あの新製品は一顧傾城の美女の如くだな。見てしまえば皆惹かれるが、しかしコストの面でかなりの懸案がある。」「非常に素晴らしい計画だ。しかしこれは一顧傾城の魅力がある。自制心がなければ社全体を危うくするぞ。」と用いることができるでしょう。

ただ、元々が身内の「軽口」であるため、手放しの賞賛の中にも毒が含まれている部分もあり、特に原典のように女性に対して用いるのは気分を害されるおそれもあるので注意が必要です。

一顧傾国の例文

「あの新しく入ってきた女性、本当に魅力的だな。ただ、一顧傾城という言葉もある。仕事をおろそかにしないように注意しよう。」

 

「この事業計画は非常に魅力的だ。しかし、一顧傾城、コストやタイミングの難しさがあるのが気になる。もう少し手堅く行った方がいいかも知れん。」