岐路亡羊(きろぼうよう)の意味

岐路亡羊は、中国古代戦国時代の故事に原典を有する言葉です。

羊を追っていた人が様々な分岐点にぶつかったことで、結局取り逃がしてしまったことが転じ、「物事の理に至るための道が分岐しすぎているため、なかなか真髄にたどり着けない学問の難しさ」を説く成語ともなっています。

岐路亡羊のビジネスシーンでの使い方

古代中国の時代に比べて、はるかに先進的になった分だけ、様々な分野が細分化してしまったのが現代です。そのため、ビジネスシーンでも使いどころが豊富な四字熟語といえます。

「事業の多角化を進め過ぎて、どんな企業になればいいのかがぼやけている会社の現状」を嘆く言葉として使っていくこともできます。

また、これをさらに転じて、様々な分野に進もうと目移りする部下を戒める意味でも使うこともできます。

羊は結局一頭だけなのですから、道に迷っていいことがないのは学問でも会社員生活でも一緒といえるわけです。

ただ、非常に汎用性が強い四字熟語ながら、極めて馴染みが薄いものでもあります。人を諭す場合には、前後の言葉で意味が伝わるようにフォローしておく必要があるでしょう。

岐路亡羊の例文

こんなことを同僚にいうのもなんだが、ウチの上層部が何をしたいのか、まったく分からなくなってきたよ。岐路亡羊という言葉もあるが、このままでは実際、大事なものを見失ってしまうんじゃないだろうか。
君ね、色々と資格の勉強をするのはいいけど、自分が本当は何をしたいかってことは見失っちゃいけないよ。岐路亡羊、あんまり目移りしていると、大人しい羊だって追いきれないかも知れない。