送別会で日頃お世話になった方が退職されるときは、特別感慨深い思いがあることでしょう。失礼のない、いい挨拶をしたいものです。
しかし、今まで経験がなかったという方は、なにをいったらよいのかわからず困ってしまうことでしょう。
ここでは、送別会で送る側の挨拶のポイントを解説します。どういった点に気をつければいいのか、コツはなんなのかを知ることで、失礼がなく、よいと思われる挨拶をすることができます。
目次
送別会の送る側の挨拶のポイント
送別会の挨拶をうまくこなすことは、社会人に求められるスキルの一つです。きちんとした挨拶をすることによって、周りにも一目置かれるうえ、退職される方もよい気分で退職することができます。
送別会で相手を送るときの挨拶のポイントは以下の通りです。
送別会の挨拶は短くまとめる
退職される方に言葉を伝えられるのはこれで最後だと思ってしまうと、いいたいことを詰め込んでしまい、ついつい挨拶が長くなってしまいます。
しかし、長い挨拶はおすすめしません。自分は気持ちが入って話しているため気分がよいですが、聞いている側は集中力が途切れて疲れてしまいます。お酒などが入っていると、人の話を長く聞くことは、余計に難しくなります。
お店の時間の都合などもあるため、いいたいことは絞って、挨拶は短めにまとめるようにしましょう。
具体的にどういった内容をいえばよいのかわからない方は、退職され方への感謝の気持ちをいうようにすることがおすすめです。長くならないように軽く、お世話になった印象的なエピソードを交えながら話すと思い出深くて効果的です。
他には、これからの応援のメッセージも込めるようにしましょう。転職するしないに関わらず、退職される方の人生は新たな局面に置かれます。不安な気持ちがある人もいるでしょう。
退職される方が新しい環境でも頑張ろうと思えるような言葉を入れます。
前向きな言葉をつかって挨拶をする
送別会は別れの場であるため、ついつい寂しく悲しい気持ちになってしまいがちです。行かないで欲しいという想いが強く出てしまうこともあるでしょう。
だからといって、場の雰囲気を悲しいものにするのはよいことではありません。退職する方が申し訳ない気持ちになって気分を害する可能性があります。
送別する会であるため、挨拶では前向きな言葉を使って、お互い気持ちよく送れるようにしましょう。寂しい気持ちがあることを入れてもよいですが、一言に留めておいて、これからより一層頑張っていくため安心してくださいという意味の言葉をうとよいでしょう。
自分のことより相手のことを優先する
挨拶をするのは自分ですが、当日の主役は退職される方です。挨拶では自分のことではなく相手のことを話すようにしましょう。
自分の気持ちを込めるのもよいですが、ほどほどにしておく必要があります。挨拶では、退職される方の人間性がわかるエピソードを入れるようにしましょう。他の社員も、興味深く挨拶を聞くことができます。
送別会での挨拶の順番
最初は最高役職の人が挨拶する
送別会では最高役職の人が最初に挨拶するのが一般的です。
司会進行役の人が開会を宣言したあとに「まずは○○より一言挨拶をいただきます。」などといって挨拶をお願いします。
乾杯は3番目の上司が行う
会社によっては最高役職の人が挨拶をしてそのまま乾杯をすることもあるかもしれませんが、普通は3番目の上司が乾杯の音頭をとることが多いです。
3番目の上司ではなく、退職する方に近しい人がやることもあるでしょう。会社ごとに慣習があるため、司会進行を任された場合は事前に確認しておきましょう。
締めは2番目の役職の人が行う
送別会の締めの挨拶は最初に挨拶をした人の次の役職の人が行います。乾杯を3番目の上司が行う理由は、締めの挨拶を2番目の人が行うためです。
送別の言葉は歓談後が多い
送別の言葉は歓談後に行います。
それぞれが思い思いに歓談して送別会を楽しみよい雰囲気になっているところで、司会進行役が全体に声をかけて、送別の言葉があることを告げます。
挨拶をすることになっている人は、司会進行に呼ばれたら前に出て挨拶をするという流れが一般的です。
送別会の挨拶についてのまとめ
- 送別会の挨拶は相手への感謝の気持ちや応援する気持ちを込めます。
- 送別会の挨拶は、短めで前向きな言葉を入れるのがコツです。相手のエピソードを交えて印象深い挨拶をしましょう。
- 送別会の挨拶は、最初が最高役職、乾杯が3番目の立場の人、締めが2番目の立場の人という順番でやるのが普通です。
- その他の社員の送別の言葉は、歓談後にやるのが普通です。送別会を楽しみながらも、いつでも挨拶できるように心の準備をしておく必要があります。