主客転倒(しゅかくてんとう)の

主客は主人と客から転じて、主要な事柄と従属的な事柄を意味している言葉で、転倒は逆さまになる事を意味する言葉です。

上記の事から主客転倒とは、主人と客の立場が逆になる事や、主要な事柄と従属的な事柄の扱いが逆になる事を意味する四字です。

類語には、釈根灌枝(しゃくこんかんし)・舎本逐末(しゃほんちくまつ)・本末転倒(ほんまつてんとう)・冠履顛倒(かんりてんとう)冠履倒易(かんりとうえき)などがあります。

主客転倒のビジネスシーンでの

主客転倒はビジネス用語ではなく、日常的に使う言葉でもありません。

しかし、ビジネスの現場においては議論が頻繁に行われます。議論の本題を見失って議論していても時間を無駄にしてしまうでしょう。

ビジネスでは、主客転倒を常に念頭に置き、物事の本質を見失わないようにすることが大切です。

主客転倒の例文

一種横柄な態度で、番頭が酒をはかってやる。その主客転倒の風景が、家の格式を語っている。
出典:宇野千代「或る一人の女の話」
ゲーテは(略)夫人を恋い慕ったが、イタリア旅行を境に主客転倒して、のちには夫人のほうがゲーテを求めた。
出典:ゲーテ/高橋義孝訳「若きウェルテルの悩み」
彼は試験勉強に集中するために部屋の掃除を始めたはずなのに、いつの間にか勉強を忘れて掃除に夢中になるという主客転倒な事をしてしまっている。