自分に厳しく全てに完璧を求めてしまう人を「完璧主義」ということがあります。完璧主義は悪い面ばかりではありませんが、頑張り過ぎて疲れてしまったり、自分自身を追い込んで辛くなってしまう傾向があります。

この記事では、完璧主義の特徴や完璧主義を治す方法などを解説します。

完璧主義とはどんな人なのか

完璧主義の人にはいくつか特徴的なことがあります。

完璧主義な人にはどんな特徴があるのかを以下で解説いたします。

こだわりが強い

完璧主義の人は、物事に対してこれはこうあるべきだというこだわりを強く持っています。自分が正しいと思っていることを自分が納得できる形で行動することに安心感を感じます。

そのため、綿密に計画を練って行動することを好み、途中で予期せぬ事態が起きた場合の対処には弱いところがあります。

減点方式で評価する

完璧主義の人は物事の仕上がりを減点方式で評価します。

自分の中で完璧なものを描いているため、できなかった部分ばかりが目についてしまうのです。極端にいえば、自分の理想を100とするなら100以外のできはすべてと評価します。

例えば、上司に資料の提出を求められたとします。上司にはよい出来だと褒められたとしても、自分がこだわっている部分が欠けていることに気づいたら、あれができなかった、これができなかった、と自分をマイナス評価するのです。

ディテールにこだわり作業に時間がかかる

完璧主義の人は大枠よりもディテールにこだわりが強い傾向があります。

例えば、資料を作成するとしても、グラフの色合いやフォントにこだわるあまりに時間がかかり過ぎてしまうというようなことが起こります。そのため常にやることが多く忙しい状況にもなってしまいがちです。

他人の欠点に目がいきになる

完璧主義の人は、自分に厳しいだけでなく他人にも厳しい面があります。

この場合の他人の欠点というのは、一般的に誰が見てもダメだというものではなく、自分の理想に当てはまっていないということなのが特徴です。

この場面ではこうするべきだというこだわりを他人にもあてはめて評価し、できていない人を見るとなんでできないのだとストレスを感じるのです。

自己愛が強い

完璧主義の人は自己愛が強く、自分は完璧だと思い込むところがあります。

完璧にこなせた自分はすごい、自分は他人より優れている、と自分に酔うことが好きなのです。他人のことを認めるのが苦手で、とにかく自分が好きという人が多いようです。

失敗することを極端に嫌う

完璧主義の人は失敗することを極端に恐れます。

自分は完璧なのだから、間違ったり失敗したりすることは許されない、人から失敗したと思われるのは絶対に嫌だ、と考えています。

完璧主義を治したほうがいい理由とはなにか

周りから孤立してしまうから

完璧主義の人は一人で自分の理想に向かって黙々と作業をこなしていきます。また周りの人を褒めたり尊敬の気持ちをあらわしたりすることがありません。そのため職場などで孤立してしまう傾向があります。

は周りとコミュニケーションを図りながら進めていくものですから、孤立してしまうことは決してプラスにはなりません。

自分の弱点を受け入れられずに苦しむから

完璧主義の人は自分が完璧な人間でいることがとても大切だと考えています。とはいっても、全てにおいて自分の理想通りにことが進むとは限りません。

自分が苦手なことや不得手ことが見えてしまったときにそれをなかなか受け入れることができず、つらい思いを抱えることになってしまいます。

こだわりが強いあまりに優先順位がつけられないから

完璧主義の人はこだわりが強く、特に細部に強いこだわりを持つ傾向があります。そのため、ほどほどのところで見切りをつけることが苦手です。

仕事の進め方として、あとは明日にまわそうとか、あとで時間が余ったら細かいところを修正しようというように調整をしながら作業をすることも必要なときがあります。

しかし、完璧主義の人はそれができないために非になってしまうことがあるのです。

完璧主義はどうやって治せばよいか

妥協することを覚える

完璧主義の人は100点以外は不合格と考えます。けれど、何もかも完璧なものというのは世の中そうそうあるものではありません。

理想と違うことがあっても「まあいいか」「そういうこともあるよね」と力を抜いて考えるように意識してみましょう。もちろん始めは難しいと思います。

しかし、妥協という考え方もあるのだということを心にとめておくだけでも考えや行動が変わってくるものです。

仕事に時間制限をつける

細部にこだわって時間ばかりかけていては仕事として成り立たないことも多々あります。完璧主義の人は研究者気質で、一つのことが気になるととことん突き詰めたくなる傾向がありますが、研究者と組織の中で働くことは違います。

この作業は何時までに終えると決めて、その中でできる限りのことをやるという方法を試してみるのも完璧主義を治すのに役立ちます。

視野を広げる

完璧主義の人は自分の世界観がはっきりしていて、その中で物事を考えがちです。

けれども、世の中にはいろいろな考えの人がいて、正解が一つではないものもたくさん存在します。今まで自分が興味を持てなかったジャンルのものに意識的に触れるなど、視野を広げることで多面的に物事を考えられるようになります。

完璧主義は完璧に治さなくてよい

完璧主義にもよい面があります。一つのことに集中するのが得意なので、資格試験の勉強などでは人一倍早く深く知識をつけることができるでしょう。

今すぐに完璧主義から卒業しようと思うとそれがストレスにもなりかねません。少しずつ意識を変えることから始めればよいのです。

完璧主義に関するおさらい

完璧主義に関するおさらいは以下の通りとなります。

  • 完璧主義の人は、こだわりが強い、減点方式で評価する、自己愛が強い、失敗を恐れるなどの特徴を持っている
  • 完璧主義を治したほうがよいのは、周囲からの孤立を避けるため、優先順位がつけられないと仕事に支障がでるためなどの理由があるから
  • 完璧主義を治すには、妥協を覚える、仕事に時間制限をつける、視野を広げるなどの方法がある