万夫不当(ばんぷふとう)の意味とは

万夫とは一万人の男性のことで、多数の人や無数の人の喩えです。不当とは当たらない事を意味します。

上記の事から万夫不当は、多数の人が立ち向かっても敵わない人をさす言葉です。

同様の意味を持つ表現として、一騎当千、一人当千、国士無双、驍勇無双、などがあります。

万夫不当のビジネスシーンでの使い方

万夫不当はビジネス用語ではありませんが、際だった才覚を示して実績を上げた人物をあらわす言葉に適しています。

実績ではなく外見の表現として用いることもできるため、強さや威厳を感じさせる容姿や雰囲気を持った人物に対して、「万夫不当の趣がある。」などと表現することも可能です。

しかし、万夫不当は並ぶ者のない強さをあらわすため孤高の印象を伴っており、必ずしも誉め言葉として受け取られない場合があります。使用には注意が必要な言葉でしょう。

万夫不当の例文

敵軍の旺なことや、敵将華雄の万夫不当の勇名に圧しられてか、なんとなく会も萎縮していた。
出典:吉川英治『三国志 群星の巻』
剣を持っては万夫不当のかれではないから、無念や、そこへ追われてきた伊那丸と咲耶子のすがたを見ながら、
出典:吉川英治『神州天馬侠』
万夫不当の勇気あるお方なれば、主人と仰ぎ一命を預けて悔いなきご器量よ。
出典:津本陽『前田利家(上)』
天真正伝神道流では万夫不当だということや、利休好みの茶の十徳に同じ色の宗匠頭巾、
出典:国枝史郎『神州纐纈城』
前人未踏の連覇を達成したその選手の堂々とした姿は、まさに万夫不当を体現するような風格に満ちていた。