事事物物(じじぶつぶつ)の意味とは

事事物物とは世の中のありとあらゆる物事のことをあらわした言葉です。

「事」とは事柄をあらわす漢字であり、「物」はそのまま物(物質)をあらわしています。その事柄と物の両方をひっくるめて「事物」という言葉があります。
「事事物物」とはこの「事物」を強めていった言葉です。

そのため、事物よりも改まって表現する時であったり、世の中を広く見たりするときに使われる四字熟語です。事物や物事など、この四字熟語と似た言葉は多いので現代で使われる機会は減っていますが、論説文や文学作品などでは見かけることもあります。

単に物事、事物といってもあらわす内容は大きく変わりません。しかし、事事物物という言葉の響きは相手へと印象付けやすいという特徴もあります。
そのため、強調して伝える際には使い勝手のいい言葉として、大仰な場面では今でも使われることが少なくありません。

同じ漢字を重ねるタイプの四字熟語はこの言葉に限らず、意味を強調するケースが多いので覚えておくと知らない四字熟語に出会った際に助かります。
事々物々と表記されることもありますが意味は全く同じです。

事事物物の例文

福沢諭吉の学問のすゝめの中に

今や外国交際にわかに開け、国内の事務一としてこれに関せざるなし。事事物物皆外国に比較せざるべからざる勢いに至り…

という表現があります。

これは「現在外国との交際が進んでいることから、国内の事務は全て外国との関わるものである。あらゆる物事は全て外国と比較して処置しなければならない勢いになっている」という意味の文章です。