衣冠禽獣(いかんきんじゅう)の意味とは

理性と礼儀を備えた人物のように、衣服と冠(帽子)を整えてはいるものの、その本質は獣や猛禽(鳥)のように粗暴で野蛮、危険であるということを意味している熟語です。

衣冠」は官吏(役人)が朝廷に勤めに出る際に着る衣服のこと、「禽獣」とは鳥と獣のことで、人格の低い人物を例えた言葉です。

品性が下劣だったり、人格が劣っている人物をさしたり、残忍で強欲な人物をさしている言葉になります。よって、人並みに外見を整えてはいるものの、その内面や本性は劣悪で野蛮であるという意味です。

出典は、「史記」の項羽本紀です。

同じような意味を持つ類義の語として以下の四字熟語があげられます。
「衣冠沐猴」(いかんもくこう):沐猴とは『木に上ったり下ったりする大型の猿』という意味です。
「衣冠梟境」(いかんきょうきょう):境の正確な文字は『けものへん』になります。梟は「フクロウのような猛禽類」、境は「獰猛な猿」を意味する単語です。

衣冠禽獣の例文と使い方

あの会社は表向きは経営コンサルタントを名乗っていて、パンフレットも立派だが、やつていることはほとんど詐欺であり、社長は衣冠禽獣だ。
今度の選挙に出馬予定の人物は、衣冠禽獣で、財産は人をだまして稼いだものだ。