衣錦尚絅の意味

錦尚絅は、いきんしょうけいと読みます。才能・才覚や人徳・人望などの当人の所謂能力を、他の人にひけらかさない・見せ付けないように隠すことをさす言葉です。

「錦」は金や銀などの糸で織り込んだ高価で美しい絹織物の事をさし、「尚」は上部に重ねること、「絅」は衣装の中の薄いうちかけのことをさしています。

錦を他の人達にこれ見よがしに見せ付けないように、上から薄いうちかけを重ね着し、下の錦を覆い隠すという意味であり、才能、才覚や人望、人徳などをあからさまに周りの人たちに誇示することを戒めた言葉です。

「衣錦尚絅」は「四書五経」の四書である大学・中庸・論語・孟子である中庸の19章が出典で、才能などをあからさまに他人に対してにあらわにしないことを諭す言葉です。

美しい錦の着物を着た上に、あえて薄い単衣(ひとえ)を羽織ることで、その美しさをみだりに見せびらかさないようにするという意味です。為政者、君子への教えであり、「謙虚」でいることの例えとされています。

衣錦尚絅の例文と使い方

今度の会議には、他の部署の重役たちも多数参加が予定されているため、君の説明は衣錦尚絅で、必要最低限にしておくべきです。
新しく参加する習い事の会では、衣錦尚絅な対応で、古参の会員の人たちと接したほうが無難だと思う。