衣錦還郷(いきんかんきょう)の意味とは

衣錦還郷は美しい錦の衣服をまとって故郷の田舎に帰るということから、「都会に出て立身出世した者が、裕福になって故郷に帰ること」を意味しています。

『錦を衣て(きて)郷に還る』という漢語の読み下しもあり、よく使われる言葉で「故郷に錦を飾る」ともいい換えられます。

衣錦還郷のビジネスシーンでの使い方

衣錦還郷はビジネス用語ではありませんが、特に就職を期に地方から都会に出てきた社会人の中には、いずれ衣錦還郷になりたいという目標を励みにしている方も多いでしょう。

故郷から都会に出てきて働くということは、決して華やかなだけでなく苦労や泥臭さもあるものです。

都会で一人で生活していくというだけでも故郷にいたときとのギャップに直面し、仕事仲間と共に助け合い、ときには悩み挫折して乗り越えることで一段成長した自分になるでしょう。

衣錦還郷は物理的な裕福の事のみをいっているわけではありません。

一歩一歩夢に向かって進み続けることで、今まで育ててくれた故郷や家族への感謝を胸に、いずれ恩返しをしたいという思いを持って日々生活することが大切でしょう。

衣錦還郷の使い方と例文

故郷の新聞社から、郷土出身の芸術家として、招待を受けるということは、これは、衣錦還郷の一種なのではあるまいか。
出典:太宰治『善蔵を思う』

 

「やっぱり父さんの血筋だね、みんな秀才になるんだ、いつか衣錦還郷、いや、偉くなって北京に行って仕事するかもしれないね、母さんの鼻は高々だよ」
出典:楊逸『時が滲む朝』

 

長い間東京で頑張ったかいがあり、ようやく自分の会社を持つことができた。衣錦還郷して両親に親孝行しようと思う。