誰でも一度は仕事を辞めたいと思ったことはあるでしょう。多くの場合は一過性のものですが、辞めたいという気持が継続する場合の問題は深刻です。

独身者なら背負うものが少ないですが、家族を養う責任のある妻帯者にとって、会社を辞めることは経済的に大きな支障をきたします。しかし、辞めたい気持を我慢して体調を崩しては元も子もありません。

ここでは、仕事を辞めたいと思った場合にどうすればよいのかを解説します。

仕事を辞めた人の理由

仕事を辞め用か迷っている場合は、まず実際に会社を退職した人の理由はなにかを分析してみましょう。

「結婚・家庭の事情」が退職理由で一番多いといわれていますが、これはあくまでも建て前の理由です。本音を退職理由に書く人はまずいないでしょう。

仕事を辞める理由となる実際の理由には人間関係や評価の制度、社風、給与、拘束時間があげられます。

退社の際に「波風を立てたくない」という理由から会社を辞める本音をいわない事が多いでしょう。また、再就職を考えると「円満退社」の方が、イメージ的にはよくなります。

仕事を辞めたい理由

人間関係で仕事を辞めたくなる

学生から社会人になって人間関係に戸惑う人も多いです。上司や得意先、お客様など、学生生活では経験したことのない複雑な人間関係に直面します。中には、理解できないような状況に遭遇することも少なくありません。

「上司がすぐキレる」「得意先が無理難題を押し付ける」「お客にクレーマーが多い」「同僚が陰口をいう」など、理不尽な状況にストレスが溜まることもあるでしょう。

誰でも職場では人間関係をよくしたいと思うものです。しかし人間関係への気持が強い人ほど、人間関係に悩んでしまいます。

悩みでストレスを感じている場合は気分転換が必要です。ストレスが溜まってばかりであると、体調にも影響を及ぼしてしまいます。

不平等な評価のせいで仕事を辞めたくなる

「一生懸命に仕事をしているのに評価されない」「上司にゴマをする人間が出世する」「上司がえこひいきする」など、評価に対する不満も、仕事を辞めたい理由のひとつに考えられます。

不平等な人事体制や評価は、仕事のやる気をそいでしまうでしょう。

しかし、評価で注意したいのは「自分の思い込み」がないかどうかです。客観的に自分の仕事ぶりを見ることも大切です。

問題となる社風があるせいで仕事を辞めたくなる

会社にはそれぞれ社風があります。社風とは経営者の理念や思想が反映されたものですが、それを実現するために会社の慣習となっていることは少なくありません。

場所によっては就業前にラジオ体操をしたり、忘年会で部署ごとにかくし芸をやったり、さまざまな慣習がおこなわれています。

問題となる慣習は、社内コミュニケーションと称して強制的に飲み会が常態化したり、営業の一環として過剰な接待が繰り返されたり、無駄なセミナーや研修が頻繁におこなわれることです。

中には、宗教や思想に社長や幹部が心酔して、怪しげな行事に参加するのが社風になっている会社も存在します。

本当に社風が合わないと感じたら、会社を辞めるのも仕方ないことでしょう。

給与が低くてで仕事を辞めたくなる

会社に満足していない理由の多くは給与額の低さです。

多くの人が自分の給料に満足していないという実態があります。しかし、実際の転職の理由として給与をあげた人は全体の11%であるため、給与に不満があっても辞めない人が多いのも事実でしょう。

給与が理由で辞めたいと思っている人は、もう少し冷静に考えた方がよいかもしれません。

拘束時間が長いせいでで仕事を辞めたくなる

長時間労働は大きな社会問題になっています。休日出勤やサービス残業などで心身ともに疲れきってしまい、過労死やうつ病などにつながるケースも報告されています。

職種によっては、一時的に休日出勤や徹夜などが避けられないものもあります。しかし、長時間労働が続けば体に悪影響を及ぼすでしょう。仕事よりも健康が大切なのはいうまでもありません。

心や体に負担がかかるような拘束時間であれば、仕事を辞めることも選択肢です。特に、ブラックが疑われる企業なら辞めた方がよいでしょう。

転職を志している場合は一度転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントについては以下の記事を参考にしてみてください。

転職したい!その思いに答える16のエージェント解説と、効率的な転職の仕方
業種&年代など経歴特化型転職エージェントの紹介と比較
マイナビエージェント 転職活動のはじめ方

辞めると決める前にすべきこと

辞めたいと思って、感情に流されて辞表を出すのは危険です。辞めると決める前にすべきことはいくつかあります。

辞めると決める前に他人に相談するべき

会社を辞めたいことを家族にはなかなか相談できないかもしれません。特に妻帯者であれば、経済的なこともありいいづらくなります。

まずは、上司や同僚、友人などに相談することがベストでしょう。ただし、職場の人間関係が理由の場合は、会社に関係のない人に相談しましょう。

人に話すことで、冷静になり的確な判断ができるようになります。

辞めると決める前に人事に相談するべき

しっかりとした人事部がある会社なら、人事部に相談する方法もあります。

特に悪質なパワハラやセクハラは、悪質でなくても、自分の仕事に支障がある場合はすぐに報告することが大切です。

場合によっては、部署などの配置を変えてもらえることもあります。

辞める前にはリスクを考えるべき

仕事を辞めると経済的な問題や社会的な信用などのリスクも、ともないます。

辞める決断をする前に十分にリスクを理解することも重要です。辞めるメリットとリスクを天秤にかけて判断しましょう。

有給を使い仕事以外に眼を向けるのもよい

毎日仕事のことを考えていてはストレスが溜まるだけです。

有給を利用して旅行をし、趣味などに時間を費やすようにしましょう。気分転換のために長期休暇を申請することも必要なことです。

辞めると決める前に考え方を変えるのもよい

人間関係で悩みがある人の心の奥には、「人間関係をよくしたい」という気持があります。

しかし、100%人間関係をよくすることは不可能です。家族や友人の場合はよい関係を築くことは大切ですが、仕事では人間関係が悪くても支障をきたさないことも少なくありません。

嫌いな人に無理に合わせなくても仕事はできます。ストレスを溜めないためにも、割り切った考え方は必要です。

辞めたい理由が明確になれば、それなりに対応策は見つかります。ただし、会社がブラック企業や著しく体調に影響するような場合は辞める決断も必要です。

会社を辞める前にしたいこと

会社を辞めると決めたら、再就職のためにも準備しておきたいことがあります。体調不良でない限り、辞めるまでに準備期間をつくるようにしましょう。

会社を辞める前に仕事の実績をつくれるとよい

辞めると決めれば、気分も変わり仕事にも集中できるでしょう。再就職に有利になるような実績をつくる努力をしてみる事が大切です。

会社を辞める前にスキルを磨いておく

仕事上でのスキルも再就職には重要な要素です。スキルアップを図り、スキルに関係した資格を取得するのもよいでしょう。

また、専門外でも取得した資格があれば取得しておきましょう。

会社を辞める場合は、会社とトラブルの無いように円満に退社することがベストです。円満退社なら再就職に際にもイメージがよいため、不満があっても我慢して円満に退社するように心がける事が大切です。

仕事を辞めたいと思ってる人へのまとめ

会社を辞めたいと思う理由には、「人間関係」「評価」「社風」「給与」「拘束時間」などがあげられます。

体調に影響するような状況やブラック企業と思える場合は、辞めた方がよいかもしれません。

しかし、それ以外の場合は、辞める決断をする前に、「他人に相談する」「人事に相談する」「リスクを考える」「仕事以外に眼を向ける」「考え方を変える」などの方法を試してみましょう。

それでも辞めたいと思うなら、やめる前に「実績をつくる」「スキルを磨く」など、再就職に有利なる行動をすることをオススメします。

仕事を辞めるということは、人生にとっても大きな転換期になります。本当に辞めるのがよいのかを冷静に判断することが大切です。