面従腹背(めんじゅうふくはい)の意味とは

面従とは「人の面前でだけ従うこと」を意味しており、「腹」は心の中のこと、「背」は背くことを意味しています。

したがって、面従腹背とは「面と向かっては服従していながら、内心では反抗していること」をあらわす言葉です。

面従腹背の類義語には、 「二枚舌を使う」「二心(ふたごころ・にしん)ある」「裏のある」などがあるでしょう。

面従腹背のビジネスシーンでの使い方

面従腹背という言葉はビジネス用語ではありません。しかし、職場において上司が信頼できない部下をさして使われることが多くあります。

具体的には、会話の中で「あいつは面従腹背だから信頼できない」というように使われるでしょう。

職場の関係で、立場が上のものに従っているのはうわべだけで内心では従っていないという状況は、しばしば見られることです。

面従腹背というと悪口も多く、「心の中は腹黒い」というイメージがあります。

しかし、職場では上司から部下へ上下関係を利用して厳しい圧力がかかるシーンもあるでしょう。

面従腹背する人は常に下の立場でありつらい状況もあるため、面従腹背の原因は上司の側に問題がある場合もあります。

面従腹背な人の長所に、世渡り上手、順応性があります。しかし一方で、面従腹背の短所は利己的、権威に弱い事があげられるでしょう。

面従腹背の使い方と例文

まことに社内には油断も隙すきもならない面従腹背の徒、打算の徒輩が多い。
出典:松本清張『迷走地図(上)』
わたし達は面従腹背の態度でいったんはこれを受け入れ、後に、独立の後、これを廃棄して、アッカンベーすればよい。
出典:加藤典洋『敗戦後論』
そもそも祖父の独裁に面従腹背していただけだから、いまひとつ心のこもらない世話であったはずである。
出典:浅野誠『ビジネスマンの精神病棟』

面従腹背は日常会話で「あの人は面従腹背だから気を付けなさい」と忠告するときにも使います。