眥裂髪指(しれつはっし)の意味とは

眥裂髪指は、中国・前漢の歴史家・司馬遷(しばせん)によって編纂された歴史書「史記」の通称、「鴻門の会(こうもんのかい)」と言われる場面の一文を出典とする四字熟語です。

眥裂は、まなじりが引き裂けそうなほど眼を見開くことを意味し、髪指は髪の毛が逆立つことを意味します。

鴻門の会は、楚の項羽と漢の劉邦が秦の都咸陽郊外で会見した故事です。

内容は、

「項羽・項伯・范増・劉邦・張良が宴会をしていた。

宴会中、劉邦を危険視する范増(項羽の軍師)は項羽に劉邦を斬るよに進言するが、項羽は動くことはなかった。

この為、范増は一旦中座して項荘を呼び出し、剣舞を披露してその最中に劉邦を暗殺するように命じた。

謀に気付いた項伯は劉邦暗殺を阻止する為に、自身も剣舞に参加することで項荘を遮り続けた。

この時、同じく謀に気付いていた張良(劉邦の軍師)も中座し、樊カイ(はんかい。劉邦の幼馴染みで武将。)に助けを求めた。樊カイは、頭髪を逆立て、まなじりは引き裂けんばかりの形相で宴会会場に突入した。」

というものです。

したがって、眥裂髪指とは、「髪の毛が逆立ち、まなじりが裂けそうなほど目を見開いて激怒すること。」を意味します。

類語は、怒髪衝天(どはつしょうてん)、怒目横眉(どもくおうび)などがあります。

眥裂髪指のビジネスシーンでの意味

眥裂髪指はビジネス用語ではありませんし、日常的に使う言葉でもありません。

ビジネスの現場においては、樊カイのような眥裂髪指の様子を見せてはマイナス評価となってしまいます。上杉謙信も、家訓の中で「心に怒りなき時は言葉和らかなり、心に堪忍ある時は事を調う」といっているように、怒りを鎮めるように努力しましょう。

眥裂髪指の例文

逆鱗に触れられた彼は、眥裂髪指の様子をみせている。