自家撞着(じかどうちゃく)の意味とは

「着」という字は「著」の草書体が変化した字の為、古くは「自家撞著(じかどうちゃく)」と書きました。

この四字熟語は、中国・元の天寧万寿寺善俊・智境・道泰の共編による禅の集大成の書物「禅林類聚(ぜんりんるいじゅう)」の「看経門」の一文を出典としている仏教用語です。

自家は、自己と同じ意味であり、自分自身を意味しています。
撞着は、突きあたる、或いは辻褄が合わずに矛盾することを意味します。

したがって、自家撞着とは、「自分の言動や文章に矛盾が生じて、辻褄が合わなくなること。」を意味します。

類語としては、自己撞着(じこどうちゃく)、自己矛盾(じこむじゅん)、矛盾撞着(むじゅんどうちゃく)などがあります。

自家撞着のビジネスシーンでの意味

自家撞着はビジネス用語ではなく、仏教用語です。

ビジネスシーンにおいては、書類チェックの際などに最初と最後で文章の意味が食い違っていた時に「自家撞着」していると使用することができます。

ビジネスの現場では信用は最も重要なものの一つです。自家撞着な言動をして信用を失わないようにしましょう。

自家撞着の例文

南堂静云、須弥山高不レ見レ嶺、大海水深不レ見レ底、簸レ土揚レ塵無レ処レ尋、回レ頭撞著自家底

出典:天寧万寿寺善俊・智境・道泰「禅林類聚」

若旦那。自家撞着していますぜ。さっきご自分で批評がきらいだなんておっしゃってた癖に、ご自分では、私の事を浅慮だの、無謀だの、~さかんに批評してやがるじゃないか。

出典:太宰治「お伽草紙」

この文章の内容は、最初と最後で自家撞着している。書き直しだ。