孟母断機(もうぼだんき)の意味とは
孟母とは中国の思想家、孟子の母のことです。断機とは織りかけの機糸を切断することです。
孟母は孟子が学業を中断して帰省した際、織っていた布の糸を切り、「学業を途中で辞めるのはこれと同じことだ」と戒めた故事が由来です。
したがって、孟母断機とは、「物事を途中で辞めてはいけないという戒め」をさします。
孟母断機のビジネスシーンでの意味
孟母断機という言葉はビジネス用語ではありませんが、ビジネスでは物事の継続が大変重要な意味を持つことがあります。
続けることで身につく技術があることや、最初は分からなかったけれど長年挑戦したことで理解できるようになる仕事もあるため、孟母断機という言葉はしばしば使われます。
近年、長年同じ会社に居続けることにこだわりを感じない方が増えてきています。また、自分が難しい局面にぶつかると「もう駄目だ」と諦めてしまったり、ちょっとしたことで落ち込んでしまったりする人もいます。
しかし、誰でも初めは分からないことが多いものです。頑張って物事を続けたからこそ、見えてくる世界もあるというものでしょう。
孟母断機の例文
知り合いの息子が、せっかく専門学校に入ったのに、たった数か月で「自分が思っていた学校と違った」と、辞めたがっているんだそうだ。孟母断機の教えを守るべきだよ。
このように、「学業を中途半端に辞めてはいけない」という戒めの表現として使います。