あなたは自制心の強い人だと自信を持って言えますか。自信を持って、自制心が強いと言える人は少ないかもしれません。
人間は誘惑に負けやすく、それを完全にコントロールすることはなかなか難しいです。しかし、時と場合によっては自制心が強くなりたいと思う時があるかもしれません。
今回の記事では、自制心について以下のような点を解説いたします。
- 自制心とは
- 自制心を養う方法
目次
自制心とは
自制心とは、自分自身の感情や欲望などをうまく抑えたりコントロールしたりする精神力のことです。
自制心の類語
自制心とは、自分自身の感情や振る舞いをしっかりとコントロールする精神力のことです。その類語には以下のようなものがあります。
自制心の英語表現
自制心の英語表現には以下のようなものがあります。
例文
・She never lost control of herself.(彼女は決して自制心を失うことはなかった。)
・Please have a little self-control.(お願いだからちょっとくらい自制心を持ってよ。)
また、以下のような英語表現をする場合もあります。
例文
・A woman of great willpower(非常に意志の強い女性)
自制心を養う方法
自制心は養うことができます。自制心を養う方法について解説をしていきます。
成功体験を積み重ねる
自制心を養うためには、今まで好きにやってきたことを断念したりあきらめなくてはなりません。逆に、今まで断念してきたことを継続するのも自制心の1つです。
今まで心地よくいた場所から飛び出さない限り自制心を養うことができません。
人は新しいことを始める時、緊張したり不安になります。そのため、小さな目標をいくつも立て、それを1つずつ越えていくことが大事です。目標の大きい小さいにかかわらず、達成感を味わうことで成功体験を積み重ねで行くことができるのです。
その成功体験があれば次のステップが踏み出しやすくなり、最終的に大きな目標に到達することができます。
しっかり考えて決める
自制心がある人は、「今これをやると後々役に立つ」、「今これをやらないと将来的に後悔する」、「今我慢することで、自分のためになる」と言ったように、自分の感情とは別に客観的に自分を判断することができます。
例えばダイエットをしている最中に、目の前においしそうなチョコレートがあったとします。自制心がある人は「今はダイエット中なので食べない」という判断を即座にできます。
しかし、自制心がない人は、「今だけちょっと食べちゃおう」と心の声に正直に従ってしまうのです。そして最終的にダイエットという大きな目標さえ、なかったことにしてしまいます。
時と場合によっては、心の声に従うことも大切です。しかし、自分を客観的に見る力を鍛えることで自制力が増します。
どうしても判断に迷ってしまったときは、一度その場から離れて、30分〜1時間寝かせましょう。別のことをしたり、考えたりして、その事柄以外のことをしてみます。そうすることで客観的に再検討でき、自制心をもった行動をすることができます。
何か行動起こす前には一旦立ち止まって客観的に自分を見てみましょう。そうすることで気持ちを整理し、今本当に必要なのかということを冷静に考えることができます。
環境を整える
自制心とは自分をコントロールする精神力のことです。まずは形から入りましょう。
自分の心を整えるためには、見えているものを整えることから始めます。
まず、仕事場ではデスク周り、自宅では自分が作業するスペースをきれいにしましょう。物が散らかっておらず整理整頓されていれば、自然と自分の気持ちも落ち着きやすくなります。
気持ちの乱れが少なくなると、余計なことを考えなくて済むので自制心が働きやすくなります。
部屋の綺麗さと心の落ち着きは比例するといわれています。部屋をきれいにすることで気持ちが落ち着き、冷静になれます。
新しいことに挑戦する
自制心を養うには、我慢したり耐えたりする経験が必要です。日常のありきたりな生活に浸っていては、なかなかそのような機会がありません。
毎日同じことの繰り返し、と思っている人は思い切って新しいことに挑戦してみるとよいでしょう。初めて何かを行うと、自分の思い通りにいかないことやわからないことが出てきます。
そのときに、ぐっとこらえて我慢して乗り越えると、その経験が結果的に自制心を育てることになります。
新しいスポーツや趣味、海外旅行など今までやってこなかったことにチャレンジしてみてください。
自分ルールを決める
子どもに自制心を鍛えさせる方法の一つにルールを作る、というものがあります。
例えば、テレビゲームを永遠とやりたがる子どもに、「1日2時間だけならしてもOK」とルールを作ることで、これまで全く意識していなかった「時間」を意識させることができます。
同様に、大人の自分にもルールを定めておくと自制心が働くようになります。
例えば、すぐカッとなってしまう人は「イラっとしたら10数える」というルールを作っておきます。これまでは、カッとなったら理性が働かず、すぐに手が出ていた人も「10数える」と意識するだけで、少しの時間、冷静になれます。
そして、そのルールを思い出すことで、自分の自制心を取り戻し、手を出すことをやめる可能性も高くなります。
自分がお世話になったことを思い出す
自制心を養うために、今の自分があるのは誰のおかげかを考えることも有効です。学校の先生や両親、社会に出てからの先輩などたくさんの人に支えてもらったからこそ、今の自分があるわけです。
そのようにこれまでお世話になった人に迷惑をかけないよう、と意識することで自制心を持った行動することができるようになります。
そして自分がお世話になったように、自分が他の人に今度はお世話をする場なのです。そのためには模範的な行動や態度が必要であり、自制心が欠かせないのです。
自分が変わると宣言する
自分の意思を周りに宣言することも自制心を鍛える訓練の1つになります。周りの人に話すことで、客観的な他人の視線を意識して行動することになるからです。
もし、自制心を失って何か過ちを犯しそうになったときや継続を断念しようとしたとき、他の人が止めてくれる可能性があります。そうすることで自分も自制心を取り戻すことができます。
他人が見ていないところではなかなか100%の力で頑張ることができないという人が多いでしょう。
他人が見ていることで、自分だけで行うよりも外部からの圧力がかかり自制心が働きやすくなります。自分の目標を周りの人に公言してみましょう。
自制心に関するおさらい
自制心に関するおさらいは以下の通りとなります。
- 自制心とは自分自身の感情や欲望などをコントロールする精神力のことである
- 小さな目標を立て、成功体験を重ねることで自信を持つことができるようになる
- 自分の作業スペースの環境を整えることも自制心を養う方法の1つである
- 周りに自分が変わるということを公言すると、周囲の目が気になり自制心を働かせることができる