モラトリアムの一般的な意味とは

モラトリアムは、モラトリアム人間とも使われる言葉です。1980年代に出版された書籍で使われ、それ以来、心理学用語のひとつとされています。

一般的な意味では、大人としての年齢や肉体的発達はしているものの、大人になりたくないと思っている心理や大人になるための選択などを先延ばしにしているような人のことをさしています。

しかし、モラトリアムのこの否定的な意味は、日本独自の解釈です。本来の心理学用語のモラトリアムは、大人になるために必要な、社会的に認められた必要な猶予期間をさし、否定的な意味ではありません。

また、ニュースなどで耳にするモラトリアムは、特に核実験や原子力発電所の建設や稼働に対する、実行・実施の猶予、または停止のことも意味しているでしょう。

停止をあらわす意味でのモラトリアムは、死刑執行の停止や捕鯨の停止など、法律や国際的ルールに準じて停止されることによく使われます。

たとえば、東日本大震災の4日後に、ドイツのメリケル首相が3か月の原子力モラトリアムを発令しました。その後も、ドイツでは複数のモラトリアムが発令・実行されています。

モラトリアムは英語からきている言葉で、本来の意味は、戦争や天災など社会的な混乱が起きた場合に、法律などで責務に対し設定した支払い猶予をさしています。

モラトリアムはビジネスの場面でも、一般的な使われ方をする際と同じ意味をあらわします。

モラトリアムの使い方と例文

モラトリアムは、文脈や使われるシーンから意味を判断しましょう。基本的には、猶予や停止の意味の使い方が多いです。

モラトリアムを使った例文
「大学を卒業して、1年間のモラトリアムな期間があった。」
「1923年の関東大震災後に、1か月のモラトリアムの処置がとられた。」