テレビや雑誌などのマスコミでよく目にする「フードコーディネーター」という肩書は、料理が好きな人にとっては、気になる職業でしょう。
マスコミに登場しているフードコーディネーターはほんの一握りの人で、仕事の内容は多岐にわたります。
ここでは、フードコーディネーターの仕事内容となるための方法、年収や勤務体系についてご紹介します。ここで詳しく知ることで、フードコーディネーターになるための具体的な筋道を決めることができるでしょう。
目次
フードコーディネーターの仕事内容と役割
フードコーディネーターの仕事内容は、シンプルにいえば「食」に関すること全般といえるほど様々な仕事があります。
料理番組・雑誌の料理コーナーへの出演や企画をしたりする仕事もあれば、企業向けにメニューを考えたり開発する仕事、飲食店の店舗プロデュースをすることもあるでしょう。
また、テーブルコーディネートをしたり、食べ物の撮影のアシスタント的な立場でサポートしたりする仕事も、フードコーディネーターの仕事です。
世の中に食の楽しさや正しい知識を広める役割を担っていれば、フードコーディネーターといえるでしょう。
企業で働くフードコーディネーターもいますが、多くの人はフリーランスとして働いている人が多く、それぞれが専門分野や強みを持っています。
フードコーディネーターになるための方法
フードコーディネーターにははっきりとした定義がないため、資格などがなくても食に関わる仕事をしていれば、基本的にはフードコーディネーターと名乗ることはできるでしょう。
活躍するフードコーディネーターは、民間資格であるフードコーディネーターを持っている人もいれば、調理士の免許を持っていたり、食育アドバイザーや野菜ソムリエなど関連した資格を持っていたりする人が多いです。
フードコーディネーターになるために必要な学歴と資格
学歴や資格が必ず必要なフードコーディネーターではありませんが、専門学校やスクールに通って食についての知識を深めるのもよいでしょう。
仕事をしながら通学できる夜間クラスがある学校・スクールもたくさんあり、通信教育で知識を深めることも可能です。また、フードコーディネーターのアシスタントからキャリアをスタートさせる人も少なくありません。
料理教室の講師や教室運営しているコーディネーターに相談してみる事もひとつの方法でしょう。
しかし、誰でもなれるフードコーディネーターですが、ポイントになるのは「何を強みにするか」ということです。
どんなフードコーディネーターになりたいかや、キャリアプランを自身で考えて、強みを活かせるような学校やキャリアを選択していくことが大切です。
セルフプロデュースをするつもりで、可能性やリスクを考えながら進んでいきましょう。
また、ご自身のセルフプロデュースが心配の場合、就活・転職エージェントを利用することで自分に適した職場をより早く見つけることができます。
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フードコーディネーターの年収は個人により大きく違う
フリーランスの年収は、本人の頑張り次第で大きく変わります。テレビ出演や書籍出版、イベント出演までできるフードコーディネーターになれば、年収1,000万円をこえる人もいます。
アシスタントからスタートしてからの場合は修業期間になるため、収入は一般会社員よりも低くなることが予想されるでしょう。
その他の職種・自分の平均年収が気になる方はこちらが参考になります。
フードコーディネーターは企業勤務以外は忙しくなりやすい
食品メーカーなどの大手企業勤務であれば、決まった勤務時間で休日も確保されることでしょう。飲食業界勤務であれば、長時間勤務や残業の可能性が高く、休日は不定期なことが多いです。
フリーランスであれば、仕事のシーンと内容によって、勤務時間も休日も全く違う可能性の方が高いといえます。材料から揃える教室や撮影のフードコーディネーターなら、早朝から働くこともあるでしょう。
メニュー開発などは、閉店後の作業やミーティングになり深夜になることもあります。
フードコーディネーターの資格認定団体
一般的に、企業がフードコーディネーターの求人を出すことはほとんどありません。
企画や開発としてのポジションが、フードコーディネーターに相当します。あらかじめ資格をとっておくか、働きながら資格をとってフードコーディネーターを名乗るのがよいでしょう。
特定非営利活動法人日本フードコーディネーター協会
認定試験は3級、2級、1級があり、年に1回の実施のみです。3級から準にステップアップしていく資格で、3級の受験資格は中卒のみです。
協会では、プロのフードコーディネーターとしての活動には、1級の取得を推奨しています。
試験はレストランプロデュース、商品開発、イベントメディアの3分野で構成され、1級の1次試験の合格率は37.5%、2次試験は68.8%となっています。
一般社団法人日本能力開発推進協会 (JADP)
食育アドバイザーを認定する協会です。フードコーディネーターとして、食だけでなく、教育、医療、福祉関係の仕事にも関われる可能性を広げてくれる資格でもあります。
指定の認定教育機関等が行う教育訓練でカリキュラムを修了すれば、在宅でも受験できます。合格率は発表されていませんが、真剣にカリキュラムに取り組めば合格ラインの70%の点数は取れると思われます。
上級食育アドバイザーの資格もあります。
一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会
野菜やフルーツに関する知識を深めることができる資格です。ヘルシーブームにのり、野菜やフルーツに興味のある人は多いので、フードコーディネーターとしても役に立つ資格でしょう。
日本野菜ソムリエ協会では、野菜ソムリエ以外にも様々な資格を認定しているので、自分のキャリアプランに合ったものを見つけることができます。
フードコーディネーターについてのまとめ
- フードコーディネーターの仕事内容は、シンプルにいえば「食」に関すること全般ともいえるほど様々な仕事があります。
- テレビ出演や書籍出版などだけでなく、メニュー開発や店舗プロデュース、料理教室や写真撮影のアシスタントなど、仕事内容は多岐にわたります。
- 世の中に食の楽しさや正しい知識を広める役割を担っていれば、フードコーディネーターと言えるでしょう。
- 企業に所属するフードコーディネーターもいますが、一般的にはフリーランスで働くフードコーディネーターがほとんどです。
- フードコーディネーターになるには、必ず持っていないといけない資格などはありませんが、実情として、活躍する人はなにかしらの資格、民間資格のフードコーディネーターや食育アドバイザーなどを持っていることが多いでしょう。
- アシスタントからスタートしたり、専門学校やスクールに通ったりする方法もあります。
- フリーランスが多いフードコーディネーターなので、年収には大きな差があります。また、勤務体系や休日も、働くスタイルによっていろいろですが、不規則なことが多いでしょう。
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