さまざまな諸事情で大学を中退する人もいます。文部科学省が平成26年に発表した資料(※)によると、大学中退者は7万人を超えています。やむを得ない状況であったとしても、一度中退してしまうと、新卒として就職活動をすることができません。何かとハンデを背負うことになる大学中退者において、就職活動の進め方を紹介していきます。

※参考
文部科学省 学生の中途退学や休学等の状況について

大学中退での就職の心構え

企業からすると、大学中退者は一度学業をリタイアしたという印象を受けます。難しい受験に打ち勝ったことよりも、途中で辞めてしまったことのほうが、印象が強く残ります。

高校時代に頑張って勉強してせっかく入った大学ですと、試験に合格した実力や努力を認めてもらいたいという気持ちはあるかもしれません。
しかし、学生が大学を辞めることは、社会人が会社を辞めることと同じ風に捉える面接官もいますので、基本的にはマイナスの印象を与えてしまうものです。

その大学から毎年内定者を出している一流企業の就職を夢みている人もいるでしょうが、現実をしっかりと把握し、中小企業でもホワイト企業を探す努力をするなど気持ちを切り替えていく必要があります。

そこで、あまり高望みはせずに、新卒者としてではなく、中途採用者や高卒と同じ立場で就活をする心構えを持っておきましょう。

大学中退者が就職活動で困ること

大学中退者が就職活動の際の障壁はいくつもあります。

現役大学生と違い、大学側のサポートが一切ありません。求人への申し込みも自分で行う必要があり、何より就活相談ができませんので圧倒的に情報量で新卒側に負けてしまいます。

生計を立てるためにフリーターとして働いている人は、突発的な面接日への対応で、普段のバイトのスケジュール調整まで気を遣うことになります。

大学中退ともなると、書類作成にも悩むことになります。志望動機よりも悩むことになるのが中退した理由です。

一般的に中退してしまう多い理由

一般的に学費の滞納といった経済的理由で中退せざるを得ないケースが多く、環境の変化への戸惑いや学業の不振などもあります。第三者的要因があったとしても、企業側からすれば同じ理由で会社も辞めるかもしれないといった不安が残ってしまいます。

面接で聞かれる質問

中退の理由は面接で必ず聞かれるはずです。多少後ろめたいと感じても、包み隠さずに正直で簡潔に説明できるようにしておきましょう。

肝心なのは過去ではなく、今どう考えているかです。中退に至った理由をしっかりと反省し、今後どうやって応募企業に貢献していくか、自身を成長していきたいかという考えを述べられるようにしましょう。

理由はポジティブで質問に答える

中退の理由は反省する点を述べてから、逆にアピールに切り替えられるようにします。

例えば、学費滞納という理由で退学し、アルバイトで収入を得ながら就活した人を例にします。

「経済的に学業の継続が難しくなってしまい、大学を途中で辞める決断をいたしました。その反省を踏まえ、現在アルバイトで得た収入を毎月帳簿で管理し、余裕がある金額を資格取得への勉強に費やしており、御社で貢献していけるよう努力してまいります」

これは、過去を踏まえて金銭をしっかりと管理していることや、勉強を途中で諦めたにもかかわらず、資格取得の勉強をしていることをアピールしています。

中退自体を志望動機に関連付ける

マイナスになりがちな中退理由ですが、志望動機に関連付けるのも手法といえます。大学で学びたいことがあっても、いざ入学してみると、そのような自分が思うような研究をしているわけではなく、思い描いた方向性と違う理由で大学を辞めてしまう人もいます。

環境の変化に戸惑い、大学の雰囲気に馴染めずに辞めた人もいることでしょう。そのような場合は、自分でやりたい事を再度見つけて独学で勉強し、応募する企業の事業内容とマッチしていることを述べます。

面接官からすると、本気で自社の取り組みに賛同しているのが伝わると、好印象を受けることとなっていきます。

大学中退の人が就職する際、考えられる3つのパターン

若年層向け就職支援サービス

民間の就職支援サービスで、基本的に無料で利用できます。担当者とのヒアリングを経て求人を紹介してもらい、面接日程も調整してもらえます。

中退者は企業から良いイメージがありませんので、第三者が間に入るとは頼もしいと感じるはずです。

若年層は新卒や既卒、フリーターも含みますので、即戦力というよりも成長を見越した人材を欲している企業から内定をもらえるチャンスがあります。

公務員試験

大学中退者にとって、民間企業よりも正社員の敷居が低いのが公務員です。公務員は福利厚生がしっかりしており、どれだけ不景気になっても、倒産の危険性がほとんどありません。学歴に見合った職種を目指して勉強すれば、内定をもらえる可能性は民間企業よりも高いケースがあります。

国家公務員試験では大卒程度とされている職種もあり、高卒レベルの一般職もあります。地方公務員には転勤がありませんので、地元で長く働きたいかたにはチャレンジしてみるのもありでしょう。

転職エージェント 大学中退者向けのもの

一般的に転職支援サービスですが、多くの非公開求人案件を擁している転職エージェントでは、新卒や既卒も扱っており、大学中退者も登録できるエージェントもあります。転職エージェントは専任のキャリアコンサルタントが担当となり、面談を経て求人を紹介してくれます。

提出書類の添削や面接対策、スケジュールの調整、内定後には自身では行いにくい年収の交渉までサポートしてくれます。これらすべてが基本的に無料で利用できるメリットがあります。

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パソナキャリアでの転職解説やメリット・デメリット

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大学中退の就職 まとめ

大学中退となると、社会的にマイナスイメージを持たれてしまいます。それは面接官になるとなおさら感じるところといえます。決して高望みをせずに高卒者と同じレベルだと心構えをしておきましょう。

中退の理由として経済的な理由が一番多いものですが、面接では素直に打ち上げてポジティブに考え、志望動機に関連付けるようにしていきます。

自分一人ではなかなか就活するのが難しいと考えていたら、若年層就職支援サービスや転職エージェントを活用するのがおすすめです。また、公務員試験を受けるなど、中退だからといってマイナスに悩まず、就職活動を乗り切っていきましょう。

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