建物を建てる仕事に興味を持っているなら、建築士の資格を取得するのもおすすめです。建築士の中でも、上位資格である一級建築士は難関の国家資格ですがここでは、一級建築士の仕事内容や種類、どうやって一級建築士になるか、年収や勤務体系についてご紹介します。資格取得を考えた上で、キャリアパスの計画をできます。

一級建築士の仕事内容・役割・種類

「一級建築士」は、国家試験に合格し、国土交通大臣の免許を取得して業務を行います。

建築士法第3条にあるように、複雑・高度な技術を要する建築物を含むすべての施設の設計および工事監理を行うことができます。簡単にいうと、設計・監督する建物に制限がないということです。

ほとんどの人は、一級建築士は設計・工事監理が仕事内容だと思っているでしょう。一級建築士は、法律で定められている技術者として従事することもできます。建築業法だけでなく、消防法、都市計画法、労働安全衛生法などに関わる仕事に技術者として参画することもあるでしょう。

建物の設計では、安全性を重視しつつもデザイン性も追求するので、センスも必要になります。また、依頼主の夢や希望をのせる建物ですが、予算内に収めることも重要で、考え方の柔軟性なども必要でしょう。依頼主との意思疎通ができる、コミュニケーション能力も求められます。

道路やトンネルなどの公共事業では、高度な安全性を求められでしょう。公共事業に携わることは社会貢献度が高いですが、おおもとの設計から担当する分、一級建築士の責任は重い傾向にあります。

一級建築士に似た名前の資格に、構造設計一級建築士、設備設計一級建築士の資格もあり、これらは、一級建築士の仕事内容の一部を担える資格です。

また、下位資格の二級建築士は、都道府県知事の免許を受けて、業務を行うことができます。一級建築士と同じように、設計・工事監理などの業務をできますが、戸建住宅程度の規模のものに限られています。

一級建築士になるには

国土交通省管轄の国家資格を取得するのが、一級建築士です。

試験は、誰もが受けられるわけではなく、学歴と実務経験の組み合わせによる受験資格を満たす必要があります。

一級建築士になるために必要な学歴・資格

一番の近道で一級建築士になるには、大学の建築学科で、公益財団法人建築技術教育普及センターが発表している指定科目に係る必要単位を取得して卒業します。すると、他の道よりも最短になる、実務経験2年で一級建築士の受験資格を満たします。

必要単位の取得数にもより、大学・短大・高専の建築学科を卒業後、二級建築士か木造建築士試験に合格し、実務経験4年で一級建築士の受験資格を得ることも可能です。

大学・短大・高専の土木学科卒業であれば、実務経験1年で二級建築士か木造建築士試験、実務経験4年で一級建築士の受験資格という流れもあります。

高校の建築や土木科卒業なら。実務経験3年、二級建築士か木造建築士試験、実務経験4年で一級建築士の受験資格を得られます。

社会人で、大学や短大や高専で一切建築に関する勉強をしていない人が一級建築士の試験を受けようとすると、かなり時間がかかるでしょう。

受験資格を得るためには、7年以上の設計事務所や建設会社や工務店などでの実務経験が必要だからです。

ちなみに、一級建築士の試験を実施する公益財団法人建築技術教育普及センターの発表では、平成28年の一級建築士試験合格率は12.0%、過去5年間12%台で推移しています。

一級建築士の年収

平成28年賃金構造基本統計調査の結果によると、大卒一級建築士で新卒25~29歳の年収は300万円ほどです。30代300~400万円台、40代では400~500万円台、50代で500~600万円台が目安になります。

年間賞与その他特別給与額がつく大手企業が多く、ゼネコン・建築会社・ハウスメーカー・設計事務所などの企業規模で年収に差があるのが実情です。

大手の方が、年収が上がります。また、実績やスキル、人脈があるなら、個人設計事務所を開くこともできます。一級建築士は、実績・スキルによっても、年収に差が出るでしょう。

参考 賃金構造基本統計調査

その他の業種の年収について要りたい方は、こちらが参考になります。

dodaへ

勤務体系と休日

基本の勤務時間は9:00~18:00頃までが多いでしょうが、実際にはスケジュールを顧客に合わせなければなりません。勤務時間外の打ち合わせや、土日祝日に関係なく出勤する機会も多いでしょう。

また、一級建築士の仕事には納期がつきものです。納期前には、徹夜もあり得るほどのかなり忙しさになり、長時間勤務と休日出勤もあるでしょう。

一級建築士がかかわる大手企業

■大林組
建築業界の大手のひとつ、いわゆるゼネコンと言われる大林組は、JCTやトンネルなどの公共性の高い事業から大型商業ビルなども総合的に手がけています。独自の工法の研究なども盛んに行われています。

大林組 ホームページ

■大和ハウス工業
ハウスメーカーの大手のひとつが、大和ハウス工業です。ゼネコンに迫る勢いの成長を見せてます。ハウスメーカーでも、一級建築士は求められています。大和ハウス工業では、住宅だけでなく、大型商業施設、医療・介護施設、生産施設などの大型建築物も業務にしています。

大和ハウス工業 ホームページ

■三井不動産
不動産業界の大手と言えば、三井不動産でしょう。オフィスビル、商業施設、ホテル・リゾート、住宅などを手掛けています。最近では、国内外でのショッピングパークの開発が有名でしょう。一級建築士として、グローバルに活躍する機会もある企業でしょう。

三井不動産 ホームページ

一級建築士のまとめ

「一級建築士」は、国家試験に合格し、国土交通大臣の免許を取得して業務を行います。設計・監督する建物の大きさに制限なく、活躍できます。また、建築士法で定められているいくつかの法律について、その技術者としても従事することもあるでしょう。

  • 一級建築士は、国土交通省管轄の国家資格で、受験資格は学歴と実務経験の組み合わせにより細かく決められています。
  • 一級建築士への最短の道は、大学の建築学科で所定の必要科目と谷を取得して卒業、実務経験2年で一級建築士の受験資格を満たします。
  • 建築・土木系の学校に行っていない人が一級建築士の資格を目指すなら、受験資格を得るために、実務経験が7年必要です。
  • 一級建築士の年収は、平成28年賃金構造基本統計調査の結果によると、30代300~400万円台、40代では400~500万円台、50代で500~600万円台が目安になります。ただし、働いている企業の規模で差がありでしょう。一級建築士は、スケジュールを顧客に合わせなければいけないので、時間外勤務や土日祝日に関係なく働くことになるでしょう。また、納期がある一級建築士には、その直前の忙しさは避けられないことです。

転職エージェントを利用すれば、実際に転職しなくても自分の適正年収や、キャリアプランの相談に乗ってくれます。

まずは転職サイト、転職エージェントを気軽に利用してみましょう。

業種&年代など経歴特化型転職エージェントの紹介と比較 

転職したい!その思いに答える16のエージェント解説と、効率的な転職の仕方

マナラボが特におすすめする転職エージェント・転職サービスは以下のとおりになります。

それぞれの特徴を申し上げると、管理職クラス・外資希望の方ならJAC Recruitment・20代ならリクルートエージェントをおすすめします。

JAC Recruitmentはリクルート、dodaに次ぐ第三の売上規模を持ち、外資系に関してはTOPの人脈を持ちます。自分の実力を活かせる場を探している方は特におすすめです。

JAC

年収アップを実現したい方に。外資系企業への転職はJAC Recruitment

また、ハイクラスは他にビズリーチもございます。

ビズリーチ

リクルートエージェントは最大手で、まず転職すべきか、今の会社の方がよいのかの相談に乗っていただけます。転職案件は各年齢全般に渡って用意しているのも最大手ならではです。まずはご自身の経歴から、適正の年収なのかを相談していみてはいかがでしょうか?

r-agent

dodaは転職サイトとエージェントの両方の側面をもっています。とりあえずどんな求人があるのかな?と気になった場合はdodaがおすすめです。またdodaの登録はとても簡単でオレンジ色のボタンから必須項目を入れるだけで5分での登録が可能です。転職案件は20代から30代向けがもっとも多いようです。

またdodaには各業界の年収を知ることができるページもございます。
簡易的なものですが、一度利用してみてはいかがでしょうか。

doda