「誠にありがとうございます」のビジネスでの使い方とは?敬語や言い換え表現も

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この記事では「誠にありがとうございます」の意味や使い方について解説いたします。日常やビジネスシーンなど幅広い場面で使われる言葉ではありますが、その詳細についてはよく分かっていないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「誠にありがとうございます」の敬語表現やビジネス上での使い方、言い換えや英語表現なども含めてまとめました。それでは一つずつ確認していきましょう。

「誠にありがとうございます」の意味とは


「誠にありがとうございます」は感謝の気持ちを表す表現「ありがとうございます」をより丁寧にした言葉です。「誠に」には「実に」や「本当に」という意味があるので、「誠にありがとうございます」とすることで強い感謝の意思を伝えることができます。

なお「誠に」は「真に」や「実に」といった字を当てられることがありますが、これは間違いではありません。なぜならいずれの字も「偽りなく」や「本当に」などの意味があり、ほとんど変わらないからです。

ただし「誠に」の字を使うのが最も一般的なので、「誠に」の漢字で覚えておくのが無難だといえるでしょう。

「誠にありがとうございます」の使い方

「誠にありがとうございます」は実際にはどのように使われるのかを確認した方がイメージしやすいことでしょう。そこでこの記事では、「誠にありがとうございます」の例文を2つ取り上げました。

大学の先生に対して「卒業まで面倒を見ていただき、誠にありがとうございます」と感謝の意を伝えた。

大学では自分が専攻する分野の研究や卒業論文の執筆などにおいて、多忙の中でも時間を割いて指導をしてくれる先生がいます。この例は、先生に対してこれまでの感謝の意思を伝えている場面です。

就職活動の相談に乗ってくださったOBに対して「内定をもらえるまで指導をしていただき、誠にありがとうございます」とお礼をした。

部活やゼミのOBは、卒業後も部活や就職活動のアシストをしてくれることがあります。今回の例だと、内定をもらえるまで就職活動の相談に乗ってもらったので、そのお礼をOBに対して伝えたということです。

「誠にありがとうございます」の敬語表現

「誠にありがとうございます」はそのままでも丁寧な表現ですが、より敬語としての言い回しをしたければ「心より感謝申し上げます」が適当でしょう。「心より」とは「心の底から本当に」という意味があり、「感謝申し上げます」は「感謝します」の敬語表現です。

したがって「心より感謝申し上げます」は「誠にありがとうございます」の敬語表現だといえます。ビジネスシーンなどで上司や取引先など目上の人に感謝の気持ちを伝えたい時に使える表現なので、この際に覚えておくと良いかもしれません。

「誠にありがとうございます」のビジネス上での使い方


「誠にありがとうございます」はプライベートなシーンより、ビジネス上で使われることの方が多いかもしれません。そこでこの項目では、「誠にありがとうございます」のビジネス上での使い方として具体例を、上司に対して使う場合と社外に対して使う場合でそれぞれ2つずつご紹介します。

上司に対して使う場合

「誠にありがとうございます」を上司に対して使う場合の例文としては、以下のようなものが挙げられます。

自分の失敗をフォローしてくれた先輩に向かって「誠にありがとうございます」と心からの感謝を伝えた。

業務上ミスをしたり失敗してしまったりすることは誰にでも起こり得ることです。特に新人や経験が浅い人は不慣れな分どうしてもその頻度が高くなりがちだといえます。

今回の例では、失敗を先輩がフォローしてくれたのでそのことに対して感謝を伝えたわけです。

提出した書類をその日の内に確認してくれた上司に対し、「お忙しい中早急にご確認いただき、誠にありがとうございます」と感謝を口にした。

作成した書類に不備がないかを上司にチェックしてもらうことがありますが、上司は他にも仕事を抱えているためどうしても時間がかかってしまうものです。この例だと、そんな中でも即日書類を確認してくれた上司に対して心から感謝している様子が窺えます。

社外に対して使う場合

社外に対して使う場合は、以下のような使い方が考えられるでしょう。

「この度は弊社までご足労いただき誠にありがとうございます」と取引先にお礼の気持ちを伝えた。

電話やメールで済ませるのではなく直接会社まで足を運んでもらうことは、時間や交通費などがかかるので少なからず負担になることです。この例では、そのような負担がかかる中でわざわざ会社まで足を運んでもらったことに対して丁重にお礼を伝えていることが読み取れます。

「弊社の商品についてお問い合わせいただき誠にありがとうございます」とメールを送信した。

企業の公式HPの問い合わせフォームなどから、その企業の商品について問い合わせることができる場合があります。今回の例だと、何かしらの手段で問い合わせてきた顧客に対してメールを送信している場面です。

「誠にありがとうございます」の言い換え


「誠にありがとうございます」を言い換えた表現としては、プライベートな場面では「どうもありがとうございます」ビジネスシーンなどでは「厚く御礼申し上げます」といったものが考えられます。

「どうも」は感謝の気持ちを示す言葉の前につくことで、感謝の意を強調する言葉です。カジュアルなシーンではたびたび見聞きされますが、フォーマルな場面では失礼にあたります。

また「厚く御礼申し上げます」は口語で使われることもありますが、どちらかというと年賀状や暑中見舞いなど手紙で用いられることの方が多いかもしれません。

その他にはどちらのシーンでも使用することができる「本当にありがとうございます」などが挙げられます。シーンに応じてこれらの言い換え表現を適宜使いわけると良いでしょう。

「誠にありがとうございます」の英語表現

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「誠にありがとうございます」の英語表現は、「Thank you so much for 〜」が適当でしょう。「〜」には感謝している具体的な内容が入ります。

「ありがとう」は英語で「Thank you」ですが、その後ろに「so much」をつけることで「誠に」の意味を加えることができるというわけです。

例えば勉強や仕事などで助けてもらった際には「Thank you so much for your help.」(助力いただき誠にありがとうございます)のように表現することが可能です。

まとめ この記事のおさらい

  • 「誠にありがとうございます」は感謝の気持ちを表す表現「ありがとうございます」をより丁寧にした言葉で、強い感謝の意思を伝えることができる
  • 「誠に」は「真に」や「実に」といった字を当てても間違いではないが、「誠に」の字を使うのが最も一般的なので、「誠に」の漢字で覚えておくのが無難だといえる
  • 「誠にありがとうございます」の敬語表現としては「心より感謝申し上げます」が適当
  • 「誠にありがとうございます」はプライベートなシーンよりもビジネス上で使われることが多く、主に上司や社外などに対して用いられる
  • 「誠にありがとうございます」の言い換えとしては、プライベートでは「どうもありがとうございます」、ビジネスシーンでは「厚く御礼申し上げます」などが考えられる
  • 「誠にありがとうございます」の英語表現は「Thank you so much for 〜」が適当