大学などへの進学率が高い現代では、高卒だと仕事がないと思っている人も少なくありません。しかし実際には、高卒で仕事をしている人もいます。

ここでは、高卒で仕事をする人は少ないのかや、高卒で仕事をするメリット、おすすめの仕事や高卒で活躍する現役有名企業社長をご紹介します。高卒の就職事情を理解して、スムーズに進路を決めることができるでしょう。

高卒で仕事をする人は少ない?

文部科学省の平成28年度「学校基本調査(確定値)の公表」では、大学・短期大学進学率(過年度卒を含む)は56.8%と過去最高をマークしています。この数値から考えて、高卒で就職して仕事を始める人は少なくなっていると考えてしまいがちです。

しかし、同公表によると、高校卒業者に占める就職者の割合は17.8%と、前年度よりもわずかに増えています。高卒でも受け入れている企業もあり、高卒者歓迎の求人はアルバイトでも正社員でもあるでしょう。

平成28年度学校基本調査について(報道発表資料)

高卒で仕事をするメリット

高卒で仕事をするという事は、企業にとっては若さや素直さが魅力です。仕事をする側にとっての魅力は以下の通りです。

高卒で仕事をすると学費がかからない

国立大学の一般的な学費は、文部科学省のホームページの数字から計算すると、入学金:28万2,000円と授業料(年額):53万5,800円で、28万2,000円+53万5,800円×4年間=242万5,200円になります。この他に学部により諸経費がかかり、4年間の生活費なども必要です。

同じく文部科学省の「私立大学等の平成27年度入学者に係る学生納付金等調査結果」から、私立大学の学費を計算すると、入学金:25万6,069円と授業料(年額)86万8,447円の平均なので、25万6,069円+86万8,447円×4年間=約372万円に諸経費がかかることになります。

この大学の4年間で、高卒で仕事をすれば当然収入を生むことができます。もちろん、生涯年収には違いがありますが、親の支出を減らせることや奨学金を借りることがなく、高卒ですぐに収入があるのは、価値観によっては魅力的でしょう。

文部科学省:私立大学等の平成27年度入学者に係る学生納付金等調査結果

高卒で仕事をすると経験を早くから積める

高卒で仕事をすると、大卒よりも確実に4年間は社会人として早くデビューし、経験を積むことができます。若いうちの4年間の実務経験は、業務の専門性や制度をアップさせるのに十分な期間です。

職種によっては、高卒であることよりも、その専門性や技術力を大きく評価されることも多いです。

高卒で仕事をする人が活躍していくには、実力主義の仕事を選ぶのもよいでしょう。ある程度スキルや知識がついた高卒で転職を目指している人は、外資系企業も考慮するのをおすすめです。

以下の記事では高卒の初任給に関して詳しい解説をしています。この記事と合わせて高卒で仕事をする際の現状について知識を深めましょう。

大卒の平均年収とは 高卒との所得の違いと格差の解説
学歴が高卒の方の初任給について 全国の平均と給与が高い業種

高卒におすすめの仕事

新卒でも既卒でも、高卒でも仕事を始めやすいおすすめの職種があります。学歴を明確に区別しているか、もしくは実力主義の職種がおすすめです、以下を参考にしてください。

公務員

高卒で受験できるのは、初級地方公務員です。事務系の初級地方公務員は競争率が高めですが、体力が必要な警察官や自衛隊などは挑戦しやすい公務員でしょう。また、公務員にも中途採用があるので、随時チェックすることをおすすめします。

職種によっては、公務員になってから昇級試験があり、学歴に関係なくある程度までのキャリアアップも狙うことができます。

また、自治体によっては、社会人経験を10年ほど積んだキャリア採用を実施しているところもあります。キャリア採用の場合には、学歴よりもそれまでの経験や実績で判断され、高卒がデメリットになることもありません。

案件によっては、高卒で30代後半でも転職できる条件もあります。

事務職

公務員同様、事務職は高卒にも人気の職種です。特に女性にとっては、挑戦しやすい業種でしょう。ある程度のPCスキル系の資格を持っていると、有利になることもあります。

例えば、MOSの資格は、客観的なPCスキルの証明になります。また、細かなフォローなどを必要とされる事務職は、学歴よりも性格や適性が重視される傾向が強いです。

どうしても事務職で仕事したい人には、実力主義の外資系企業もおすすめです。事務職であれば、外資系企業でも英語力を必要としないものもあります。

一言で事務職と括りがちですが、実際には営業事務、貿易事務、経理事務など専門性を要するものも多いので、高卒で経験を積んでいくこと、加えて専門性のある事務に関連した資格があると、キャリアアップにもつながります。

プログラマーなどIT系

プログラマーをはじめとするIT系の職種は、慢性的な人手不足の業種です。未経験から経験を積み上げていくには、かなりの忍耐力と集中力が必要でしょうが、高卒から時間をかけて手に職をつけていくには、IT系はおすすめの業種です。

プログラマーなどIT系は、ある程度の経験を積み、資格を取得して、客観的な技術力もアピールできるようになれば、学歴は全く関係ない業種です。IT系の資格はかなりの種類がありますが、ITパスポートは若年層の高卒者におすすめの資格です。

社会人経験があるなら、マネジメント能力も試される基本情報技術者の資格は、持っておくと有利になるでしょう。

プログラマーなど、SEやIT関連の仕事内容や、会社の求める人物像について解説しています。気になる方はこの記事と合わせてご覧ください。

プログラマーとは 仕事内容や目指す方法、収入や勤務時間などを解説
「社内SE」と「開発SE」の違いと「社内SE」の具体的な仕事内容
SEを志望する際の志望動機について
IT業界を目指す際の志望動機 求められている人物像の例文

運送業・旅客業・公共交通機関

タクシー、トラック、バスや電車などの業種も、学歴に関係なく就職できる仕事です。

特に、タクシーやトラックのドライバーは、ドライバー歴は長ければ独立も可能な業種です、高卒でドライバー以外のポジションだとしても、まずはタクシー会社やトラック会社で経験を積んでいくのもよいでしょう。

タクシー、トラックとも上位の免許を取得するには、長い経験を必要とするものもあります、キャリアパスを考えて、早めに業界に就職すべき場合もあるでしょう。

大手鉄道会社は、30代の高卒でも転職求人案件がある業種です。転職者にもおすすめの業種といえるでしょう、IT業界と同じように、人手不足な業種です。

就活でお悩みがある方はハタラクティブなどのサービスを利用する事で、スムーズな就職をする事が出来るでしょう。

高卒で活躍する有名企業社長

高卒でも社長として活躍している人は、たくさんいます。

吉野家ホールディングス河村泰貴社長
高校卒業後の5年間、吉野家の牛丼チェーンでアルバイトなどを経験してきた、たたき上げの社長です。2000年代に入り、吉野家がM&Aを進めていたときに、そのプロジェクトで頭角を現し、リスクテイクできる新しい社長として、現会長から吉野家を引き継いだ人物です。
GMOインターネット熊谷正寿社長(創業者)
高校2年で退学し、父が経営していたパチンコ屋の釘師の経歴をもつ熊谷社長は、“消去法で起業してしまった”という変わった経歴の持ち主です。いまや数々のTOBを成功させた日本を代表する起業家のひとりでもあります。
パナソニック松下幸之助
今では「経営の神様」と言われる松下幸之助は、実業家でもあり、発明家・技術者でもありますが、高卒でパナソニック、(旧社名:松下電気器具製作所)を創業した人物です。

高卒の仕事についてのまとめ

  • 文部科学省の調査では、高卒で仕事をする人が増加傾向にあります。高卒でも求人はあるのです。高卒で仕事を始めるメリットには、大学の学費と経費がかからないこと、仕事の経験を早くから積めることなどが挙げられるでしょう。
  • 高卒の仕事におすすめの業種は、学歴ではっきり区別している仕事か実力主義の職種がいいでしょう。
  • 公務員、事務職、プログラマーなどのIT系、運送業・旅客業・公共交通機関などがあります。また、高卒でも一部上場有名企業で社長をしている人もたくさんいます。吉野家ホールディングス河村社長やGMOインターネット熊谷社長などがいい例です。

転職エージェントを利用すれば、実際に転職しなくても自分の適正年収や、キャリアプランの相談に乗ってくれます。

まずは転職サイト、転職エージェントを気軽に利用してみましょう。

業種&年代など経歴特化型転職エージェントの紹介と比較 

転職したい!その思いに答える16のエージェント解説と、効率的な転職の仕方

マナラボが特におすすめする転職エージェント・転職サービスは以下のとおりになります。

それぞれの特徴を申し上げると、管理職クラス・外資希望の方ならJAC Recruitment・20代ならリクルートエージェントをおすすめします。

JAC Recruitmentはリクルート、dodaに次ぐ第三の売上規模を持ち、外資系に関してはTOPの人脈を持ちます。自分の実力を活かせる場を探している方は特におすすめです。

JAC

年収アップを実現したい方に。外資系企業への転職はJAC Recruitment

また、ハイクラスは他にビズリーチもございます。

ビズリーチ

リクルートエージェントは最大手で、まず転職すべきか、今の会社の方がよいのかの相談に乗っていただけます。転職案件は各年齢全般に渡って用意しているのも最大手ならではです。まずはご自身の経歴から、適正の年収なのかを相談していみてはいかがでしょうか?

r-agent

dodaは転職サイトとエージェントの両方の側面をもっています。とりあえずどんな求人があるのかな?と気になった場合はdodaがおすすめです。またdodaの登録はとても簡単でオレンジ色のボタンから必須項目を入れるだけで5分での登録が可能です。転職案件は20代から30代向けがもっとも多いようです。

またdodaには各業界の年収を知ることができるページもございます。
簡易的なものですが、一度利用してみてはいかがでしょうか。

doda