医療系キャリアの中でも、保健師は人気の職業のひとつです。保健師という仕事があるのは知っていても、仕事内容をはっきりわかっていない人も多いでしょう。

ここでは、保健師とは何か、看護師との違い、保健師の人気の理由や主な保健師の呼び名、2つの保健師になる方法などを解説します。男性も女性も、キャリアを考える参考にすることができるでしょう。

保健師とは何か?

保健師とは、幅広い年代の人たちに対し病気にならないように指導する職業の事です。看護師がすでに病気になっている人のサポートをするのに対し、保健師は病気になる前の人の健康状態をサポートする仕事だといえるでしょう。

保健師は厚生労働省管轄の国家資格で、保健師助産師看護師法の定めがされています。そのため名称独占資格であるため、免許を持たない人が保健師を名乗ったり、紛らわしい名称を使うことはできません。

男性保険師は少ないが増えて来ている

保健師になるためには、看護師試験に合格してからさらに1年以上の保健師養成課程を修了して、試験に合格しなければなりません。

保健師は、もともと「保健婦」と呼ばれる女性しか取得できない資格でした。しかし、1993年に法律の改定があり、男性でも保健婦になれるようになりました。そして、この法律の改定をきっかけに「保健師」という名称に変更されました。

男性の保健師が誕生したのは、1994年のことです。厚生労働省の「平成 26 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」の調査では、平成16年(2004年)でまだ保健師の男性の割合は、わずか0.7%にとどまっていますが、年々増加傾向にあります。

平成 28 年では男性保健師の数が全体の2.2%ほどに増加しています。

厚生労働省 平成28年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

保健師と看護師の違い

保健師と看護師には、上記のような資格の違いがあります。他の違いとしては、以下のような違いがあげられます。

保健師は看護師より勤務先が多い

看護師は病院やクリニックで働く事が一般的ですが、保健師が働く場所はもっと多岐にわたります。市区町村の役所や学校・企業の保健室、国民健康保険組合、また看護師と同じように病院で働く場合もあるでしょう。

保健師は病気になる前の人をサポートする

看護師は病気なった人と関わる仕事が主になるのに対し、保健師の仕事は、予防や防止などの指導を中心に、病気になる前の人と関わることが多い職業です。

保健師は、予防のプロフェッショナルといえます。病院の中でも、健診センターや看護支援センターに配属になることが多いでしょう。健康管理と保健指導がメインの仕事になりますが、院内感染の管理などもタスクになることもあります。

保健師は休みが取りやすく安定している

保健師は資格を持っていても、就職できないほどの人気の高さがあります。

理由として、

・土日祝祭日の休みがとりやすい
・残業が少ない
・有給休暇を取得しやすい職場が多い
・他人の健康にかかわるやりがいのある仕事

上記の理由があげられます。

厚生労働省の「平成 28 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、保健師として働く人の55%は、市区町村で公務員として働いているため安定しています。また、保健師は女性が多いですが、結婚・出産を経ても働きやすい職種でしょう。

<a href=”http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/16/” target=”_blank” rel=”noopener”>厚生労働省 平成28年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況</a>

保健師の種類の4種類

保健師は、働く場所によって呼び名が変わります。主な保健師の呼び名は、以下の4種類です。

行政保健師

公務員の保健師が「行政保健師」と呼ばれ、市区町村の保険医療センターのような施設や保健所で働いている保健師のことをさします。

行政保健師の中でも、「都道府県保健師」と「市区町村保健師」があります。どちらも公務員であり安定していているため、非常に人気の高い職種です。

男性保健師の多くが、行政保健師として活躍しています。特に、在宅看護の現場やこどもの健康指導では、男性保健師の活躍する場が多いでしょう。

産業保健師

企業の中の医務室や保健室で働くのが、「産業保健師」です。健康保険組合で働く保健師も、「産業保健師」になります。

従業員が1000名を超える大企業の90%は産業保健師を配置し、健康指導だけでなく社員のメンタルヘルスの管理も、最近では保健師に期待される仕事です。大企業に在籍しているため、産業保健師は給料水準が高いといわれています。

公益社団法人日本看護協会の調べでは、産業保健師として働く男性保健師は、この4つの保健師の中で最も数が少なくなってます。しかし、男性が多い職場では、男性保健師の需要も増えてきており、今後の活躍の場にもなるでしょう。

学校保健師

公立小中学校の保健室にいるのは養護教諭であり、保健師の資格ではなれない仕事です。「保健室の先生」と生徒に呼ばれ、かつ保健師だけの資格で就業できるのは、私立の学校です。

私立の学校には、養護教諭を置く義務はありません。しかし、私立の学校でも、保健師として公立の学校の養護教諭と同じように、健康管理だけでなく、生徒や先生たちの応急処置などの仕事もあります。また、最近では生徒のメンタルヘルスの維持も大きな役割とされています。

病院保健師

総合病院やクリニック、その院内の各種センターなどにいるのが「病院保健師」です。

一般的には健康診断や予防接種のサポート、退院後の保健指導などを行います。また、健康診断の再受診が必要な患者さんに対して、様々な指導だけでなく受診を促す連絡などをする保健師もいるでしょう。

最近では、保健師の予防の知識を活かして、院内感染の危機管理に、保健師を活用する病院が増えています。

保健師になるための2つの方法

保健師になるのは、看護師資格をもっていること、保健師養成学校に1年以上通い終了すること、「保健師国家試験」に合格することの3つの条件を全て満たさなくてはなりません。そのためには、2つの方法があります。

もっとも一般的な方法が、「保健師指定養成校」の認可を受けた看護専門課程がある4年制大学で、「看護師」と「保健師」両方の国家試験を同じタイミングで受ける方法です。

保健師には看護師資格も必要ですが、保健師のうち90%以上は看護師としての実務経験を持っていない人であるため強みになるでしょう。

もうひとつの保健師になる方法は、看護師として実務経験を積んでから、1年制の保健師養成学校、もしくは大学に編入し、「保健師国家試験」を受ける方法があります。

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保健師についてのまとめ

  • 保健師とは、厚生労働省管轄の国家資格で、保健師助産師看護師法の定めがあります。1993年の方改定により、割合は低いながら男性の保健師も活躍しています。
  • 保健師と看護師の違いには、保健師の方が仕事をできる場所が多岐にわたること、保健師がケアする人は病気になる前の人であるなどの違いがあります。
  • 職業としての保健師が人気な理由には、土日祝祭日の休みがとりやすい、残業が少ない、有給休暇を取得しやすい職場が多い、健康にかかわるやりがいのある仕事であることがあげられます。
  • 働く場所によって保健師の呼び名には違いがあり、行政保健師・産業保健師・学校保健師・病院保健師の4つがあります。
  • 保健師になるには、専門課程のある4年制大学で卒業と共に「看護師」と「保健師」を両方の資格を取る方法が一般的です。もうひとつは、看護師として実務経験をしてから、保健師養成学校、または大学に編入して資格に合格する方法があります。

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