イギリスは2016年の国民投票で欧州連合(EU)離脱を決定して以降、政治や経済の先行きに不安が広がっています。しかし、金融ビジネスで圧倒的な強さを誇る経済立国であることに変わりはありません。

この記事では、そんなイギリスでの就活について解説します。

イギリスでの就活

長い歴史と最先端の文化が共存する国、イギリスは世界有数の経済大国でもあります。

英国大使館の統計によると、イギリス在留の日本人は約65000人。日本人の求人も少なくありません。

求人数はロンドンが多い

ロンドンは英国の首都であるだけでなく、世界最大の金融センターでもあります。

そのため、数多くの日本企業が進出しています。

またEUの拠点をロンドンに置く日本企業も多く、日本人の求人数も他の地域より多くなっています。

人材紹介サービスを利用

日本でイギリスの仕事を探す方法として、MixBのような日本人向けの広告サイトを見たり、企業のホームページに掲載されたリクルート情報を確認するといった方法があります。
しかし、希望にかなう求人はそう簡単には見つかりません。

日本にいながらイギリスの求人情報を確実にキャッチするには、大手の人材紹介サービスを活用するのがベストです。

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イギリスで働くための3つのビザ

日本人が旅行でイギリスへ入国する場合、ビザは不要です。

しかし、仕事で長期間滞在する場合は就労可能なビザが必要です。

ここでは代表的な3つのビザを紹介します。

若者を対象としたYMSビザ

2009年度から導入されたYMS(Youth Mobility Scheme)ビザは、18~30歳の若者を対象とした異文化交流プログラムです
いわゆる「ワーキングホリデービザ」に相当します。

滞在期間は最長24ヶ月間で、就学はもちろん、就労についても特殊な職業以外は自由に選択することができます。

2017年度の日本国籍者の定員は1000名ですが人気が高く、抽選になる場合がほとんどです。

留学生向けのGeneral studentビザ

General Studentビザは、専門学校や大学などへの進学を予定している18歳以上の留学生向けの学生ビザです。
日本を発つ前に発給を申請する必要があります。

滞在期間は12ヵ月以上で、就学期間に合わせて延長することができます。

ただし、ビザの対象校は原則として1校ですので、複数の学校に通って滞在期間を合算することはできません。

また留学先は、ビザの発給機関に登録された学校でなければなりません。

General studentビザは、あくまで就学を目的とした入国者向けのビザです。
よって、就労は週20時間までのアルバイトに限定されています。

就労ビザは2種類ある

イギリスの就労ビザは以下の2種類に分類されます。

・転勤者や駐在者向けの「Intra-company Transfer」
・現地の企業に就職して長期的に就労する人向けの 「General」

「General」は、イギリス企業が国内で調達できない労働力を補うため、外国人の就労をあえて認めるということで発行するのが前提です。
したがって「General」ビザの申請者はイギリスで労働者が不足している職種で、管理職以上のポジションでなければなりません。

さらに、雇用先の企業が就労者の保証人(sponsor)になる必要があるため、ビザを申請する時点で就職先が確定していなければなりません。

英語力の検定試験もあるなど、日本人には取得が難しいビザになっています。

イギリスですぐ仕事につけるワーホリ

イギリスでワーキングホリデー、いわゆる「ワーホリ」に相当するのが前述の(Youth Mobility Scheme)ビザです。
勉強しながら働くことができる長期滞在用のビザとなっています。

YMSは、就労の時間制限がなく、最長24ヶ月の滞在中はフルタイムで働くことができます。
そのため、毎年1000名の定員がすぐに埋まってしまうほど人気のビザです。

YMSビザの対象者は、以下のとおりです。

・年齢が18~30歳の日本国籍保持者
・申請時に1890ポンドの資金がある
・過去にYMSビザを一度も取得していない

イギリスの労働環境

イギリスの労働環境は、「Work to live, don’t live to work.」(生きるために働け。働くために生きるな)ということわざを実践するように構築されています。

ほとんどの業種で残業がなく、仕事を家に持ち帰ることもしません。

休日も文字通りの休日であり、働くことはまずありません。有給休暇は必ず使い、数週間におよぶ長期休暇も労働者の権利として当然のように取得できます。

もちろん労働者が休んでばかりいては社会が成り立たないため、休みを多く取るためには仕事の生産性を高めなければなりません。

勤務時間中は業務の合理化を徹底し、効率よく仕事をこなして早く帰ること、それがイギリスの労働環境の本質なのです。

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日本と違うイギリスの仕事文化

残業も休日出勤もなく、勤労者のプライベートが優先されるイギリスの仕事文化は、日本人にとっては夢のようです。
しかし、イギリスでは顧客や消費者の都合は最優先されない、ということでもあります。

イギリスでは、日曜日は大型スーパーやデパートの営業時間が6時間以内に制限され、小さな商店は店主の都合で営業時間がころころ変わります。

そのようなイギリスの仕事文化に接すると、日本の過酷な労働環境は、顧客への過剰な「おもてなし」に原因があるように思えます。

まとめ

  • イギリスには多くの日本企業が進出している。日本人向けの求人も多い。
  • イギリスでの求人はインターネットの人材紹介サービスを利用するのが一般的。
  • イギリスの就労ビザは取得が大変むずかしい。
  • ワーキングホリデー向けのYMSビザは2年間フルタイムで働くことができる。
  • イギリスでは仕事よりもプライベートが優先され、残業や休日出勤はほとんどない。

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