プロ野球選手やサッカー選手の給与体系として知られている年俸制。しかし最近では一般企業でも管理職を中心に年俸制が採用され、年俸制は私たちにも身近な存在となりました。今回は年俸制の仕組みや、残業代はどうなるのかなどを解説していきます。

 

年俸制とは何か?

年俸制とは、仕事の結果に対する報酬を年単位で定める制度です。年功序列型賃金とは異なり、個人の能力によって報酬の額が変わることが特徴です。成果主義の一つの形です。

定期昇給が保証されているわけではなく、前年度の働き具合や成果に応じて増俸、据え置き、減俸が決まります。また一言で年俸制といっても、年俸制にはいくつかの種類があります。

基本年俸+賞与
これは定められた年俸額に加えて、別途賞与が支払われる形式。例えば賞与が4ヶ月分あるとした場合、その全てを従来通り残しておくものです。
基本年俸+基本賞与+業績賞与など
定められた基本年俸に基本賞与も加えて、さらに別で業績賞与が支払われる形式。賞与が4カ月分あるとした場合、その中の3カ月分を基本賞与として年俸に組み込み、残った2カ月分を業績賞与とします。
基本年俸も賞与も全て一本化
これは年俸制において最もシンプルな体型で、基本年俸も賞与も全てを一本化する形式です。ただしこの形式の年俸制は、中間期に業務成績や本人の成果などを見直して後半の年俸額を修正するケースもあります。注意しましょう。

支払われ方

年俸制といっても一度にまとめて給与が支払われるわけではありません。

これは法律で「月に一回以上一定の期日を定めて給料を支払わなければならない」と定められているためです。最もわかりやすいのは年俸額が12で分割されて月ごとに支払われる事です。

これだと「月給制と変わらないんじゃないの?」と思われがちですが、月給制とは全く別物です。月給制が月ごとに給料が査定されるのに対し、年俸制は年ごとに給料が査定されます。

12回の分割の他に14回、16回など様々な分割方法があり、契約する企業によって異なります。

年俸制のメリット

年俸制のメリットとしてまず挙げられるのは、一年間でもらえる額が必ず決まっている点です。

はじめに提示された年俸額は必ず受け取ることができ、中間期に後半の年俸を見直される場合を除いて、提示された金額は変わることがありません。

プロ野球選手などスポーツ選手の場合は怪我などで試合に出場することができなくても報酬を受け取ることができるため、年俸制が採用されることが一般的です。

また一年にもらえる最低額がわかっているので長期的な計画が立てやすいということも大きなメリットです。どれくらいの給与が入ってくるかわかるので、ローンなどの計画も立てやすいです。

大きな買い物をしても後々に給料が減り支払いが大変になる心配がありません。

年俸制のデメリット

年俸制のデメリットは、直近の成果が給与に反映されるのが翌年など、遅くなってしまう点です。

どんなに印象的で大きな成果を出したとしても、一年でもらえる額が決まっているため給与にはすぐに反映されません。ただし、成果に応じ別で賞与が支払われる場合は直近の成果に対する報酬がもらえることがあります。

もう一つのデメリットは今期の成果がよくなかった場合に翌年の年俸が減ってしまう可能性がある点です。

年功序列型賃金の場合は時間を重ねるごとに賃金が上がっていきます、ですが必ずしも給与が上昇していく保証は年俸制にありません。

今年の年俸額が多めだからといって仕事を怠けていると、来年は減額されてしまうかもしれません。仕事は油断せずにがんばりましょう。

年俸制でも残業代がつく

年俸制に関してよくいわれるのが「年俸制には残業代がつかない」という話です。確かに、一年間でもらえる額が決まっていればそう思われてしまうのも頷けます。

しかし、年俸制でも残業代は発生します。雇用関係があるため、基本的に残業が発生した場合は定められた年俸とは別で残業代が支払われます

契約内容で残業代を支払わなくていいケースがある

契約内容によっては企業側が残業代を支払わなくてよいケースもあります。それは契約条件に「年俸に一ヶ月あたり〇〇時間の時間外手当が含まれる」など、支払い条件に残業代も組み込まれている場合です。

ただしこの場合でも契約時の規定を超える残業が発生した場合は別で残業代が支払われます。

年俸制についてのまとめ

  • 年俸制は主に専門職に用いられ、仕事の成果に対する報酬を年単位で定める制度のことです。
  • 成果主義の一つの形であり、年功序列型賃金とは違って個人の能力や成果が報酬額に大きく影響します。
  • 年俸制といっても一年に一度まとめて給与が支払われるわけではなく、最低でも月一回以上に分割されて支払われます。
  • 年俸制のメリットとしては一年間に入る最低の給与額がわかるというもの。
  • これにより長期的な計画が立てやすくなり、ローンを組むなど大きな買い物をしやすくなります。
  • 年俸制のデメリットとしては直近の成果が給与に反映されるのが翌年など、遅くなってしまうことが挙げられます。
  • ただし、成果に応じて賞与が支払われる場合は直近の成果に対する報酬がもらえることもあります。
  • 年俸制にも残業代は発生し、時間外手当はきちんと受け取ることができます。
  • ただし残業代が発生しないケースもあり、それは契約条件に残業代も含まれている場合です。
  • この場合でも規定の時間を上回る残業が発生した時にはそのぶんの残業代を受け取ることはできます。
  • 年俸制でも契約条件はしっかり理解しておくことが必要です。求人広告などで「年俸制」と書いてある場合も詳細は確認するようにしましょう。

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