昨今、雇用形態の多様化により正社員の採用枠が非常に狭くなってきています。
正社員になる事で得られるメリットは大きいですが、それと同時に正社員を目指すことで生じるデメリットも存在します。
漠然と正社員を目指して後から「こんなはずでは無かった」と後悔しない為にも、正社員や正社員登用についてしっかりとした知識を身につけておきましょう。
目次
正社員とはそもそもなにか
正社員と言う言葉には特別な定義があるわけではありません。
アルバイトやパートタイマー、契約社員のように、会社との雇用契約において特別な取り決めをせずに雇用された社員を一般的には正社員と呼びます。
また、正社員の特徴として以下のような項目があげられます。
- 雇用期間の取り決めが無いため、解雇が厳しく制限される
- 原則フルタイムでの勤務
- 三六協定の範囲での残業時間の義務
しかし、昨今ではフレックス制度や時短勤務などといった制度を取り入れる企業が増え、正社員のあり方が多様化されてきていますので、必ずしもこの限りではありません。
正社員のメリット
安定のために正社員を希望する、という意見がよく耳にします。
正社員になる事で何が安定するのか。また、正社員になる事によってどんなメリットがあるのかをまとめました。
- 雇用期間の取り決めが無い為、原則定年まで働ける。
- 昇給・昇格の機会がある。
- ボーナスや退職金が支払われる企業が多い。
- 福利厚生・有給休暇の恩恵を受けらる。
- 社会保険に加入できる可能性が高い
- 納税や確定申告の手間が省ける場合が多い
正社員のデメリット
正社員になる事で多数のメリットを得る事が出来ますが、同時にデメリットも存在します。
正社員のデメリットについてまとめました。
- 条件付き雇用に比べ、雇用率が低い
- 残業の義務が生じる
- 管理職になると役職手当に換算され、残業代がつかない場合がある。
- 給与を時給換算すると非正規雇用よりも低くなる場合もある
- 移動や転勤がある場合がある
- 降格・減給のリスクがある
- 非正規社員のミスでも、社員が責任を負う場合がある
- 長期の休みが取れない
正社員と契約社員の違い
正社員のメリットやデメリットについて確認してきましたが、つづいて正社員と契約社員の違いについて解説いたします。
契約社員は副業・他社との契約ができる
正社員は一般的に他者との契約や副業を禁止されている場合が多くありますが、契約社員は、週何日働くかなどを契約時に定めておけば、それ以外の時間を他者で働く事もできます。
昇給・昇格の違い
契約社員には基本的に昇給や昇格はありません。
契約社員は雇用期間がある
正社員には定められた雇用期間はありませんが、契約社員はあらかじめ雇用期間を定められています。
契約を更新することで働き続ける事は可能ですが、会社の経営状態や働きぶりによっては更新することなく契約期間を満了する場合もあります。
また、正社員は雇用期間が定められていない為、辞めたい時に退職する事が出来ますが、契約社員になると雇用契約期間中は雇用主・労働者双方とも特別な理由なく解雇・退職はできません。
正社員登用制度とは
正社員登用制度とは、契約社員やアルバイトを正社員として雇用形態を転換させる事をさします。
契約社員やアルバイトとして入社し、ある程度の期間勤務した後に昇格試験や面接などを行い正社員として雇用するというものです。
アルバイトの求人などで「正社員登用あり」と言う表記があることもあります。
正社員登用制度の落とし穴
しかし、正社員登用制度があるからといってアルバイトや契約社員から、確実に正社員として雇用される保証があるわけではありません。
正社員登用制度の実態
求人情報などに「正社員登用制度あり」と謳っていたとしても、その基準や選考条件が不明確であったり、そもそもの基準自体が無いと言うケースも珍しくありません。
また、「正社員登用制度あり」を謳い登用試験を設けている会社であっても、何度受験しても不合格になるというケースもあります。
社員以上の働きをする人こそ採用したい
正社員登用制度の落とし穴と書きましたが、正社員登用試験を受けた社員を不合格にする事自体が悪ではありません。
会社としても、契約社員やアルバイトから正規雇用の社員として迎え入れるのであれば、「正社員以上」の働きをしている人材こそ正社員登用したいと思うはずです。
正社員以下の働きしかできないのであれば、それはやはり正社員登用をする必要性が無いという判断を下されて当然です。
正社員になりたいと思った場合
正社員になりたいけれど、なれないという方もいるはずです。
何年も働いているのに一向に認められない。そんな人には少なからず原因があるのかもしれません。
正社員になれない人の特徴
正社員になれない、正社員として雇用したいと思えない人物の特徴を下記にまとめました。
- 仕事に取組む姿勢が甘い
- 会話が成り立たない
- プライドが高い
- 高望みしすぎている
- 何故この仕事をしたいのかハッキリと言えない
- 会社や仕事の愚痴が多い
- すぐに投げ出す・諦める
- 他人のせいにする
- 他人の悪口を平気で言う
- 他人に厳しく自分に甘い
- 固定観念が強すぎる、柔軟性が無い
- 自己主張が強すぎる
- 承認欲求が強すぎる
正社員になれないときの対処方法
面接や登用試験に落ち続けて、どうしても社員になれないという時は、一度自分の言動を見直してみる事が大切です。
人のせいにしていないか、自分の能力を過信しすぎていないか、逆に仕事に対してのモチベーションが低すぎないかなど、改めるべき箇所が無いか客観的に自分を振り返ってみましょう。
会社にとって必要だと思えるような人材になる努力をすることが大切です。
しかし、どんなに努力をしても実を結ばない時は、転職を視野に入れる事も必要でしょう。
また、どうしても不当に社員になる事を妨害されている場合は労働局に相談するという方法もあります。
正社員 この記事のおさらい
正社員として働くためには「この人と一緒に働きたい」と企業も思わせる事が大切です。正社員は会社の一員として責務を追う立場になります。
正社員になる事のメリットやデメリットを確認し、自分に合った働き方を考えましょう。
- 正社員は福利厚生や社会保険の加入、昇給・昇格などの恩恵を受ける事ができる。
- しかし、残業の義務が生じる・長期の休みが取れないといったデメリットがある。
- 正社員登用制度があっても、必ず正社員になれるわけではない。
- 一緒に働きたいと思える人材が正社員として雇用される
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