この年度初めにふるさと納税の返礼品について総務省から要請があった事は、記憶に新しい事と思います。 その中のキーワードのひとつが、「還元率」です。

ここでは、ふるさと納税の還元率についてや、今後のふるさと納税について、最後に高還元率が話題のおすすめ返礼品についてまとめます。

また、以下でもふるさと納税に関する情報を解説しています、この記事と合わせてご覧ください。
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ふるさと納税の還元率とは?

ふるさと納税の還元率とは、寄付金額に対して返礼品の金額を割合で示したものです。
還元率の計算方法は以下の通りです。

還元率の計算
「原価÷寄付金額×100」

たとえば、10,000円のふるさと納税をし、返礼品が4,000円の牛肉だとすると、還元率は以下の通りです。

4,000円÷10,000円×100=40%

全国のふるさと納税還元率の平均は3割から4割

還元率の平均は、30~40%といわれています。還元率は基本的に、それぞれの自治体が決めます。
ふるさと納税の人気ポータルサイトでランキング上位になるふるさと納税の返礼品は、還元率が50%前後のものが並んでいます。

2017年4月1日付の総務省の要請

総務大臣からの要請で、総税市第28号「ふるさと納税に係る返礼品の送付等について」が発表されました。

ここで還元率について、“3割以下に抑えるように”との要請があったのは、ふるさと納税のリピーターの皆さまには記憶に残っているものと思います。

即日で返礼品の見直しはできないものの、見直しをする自治体が増えたのは、この要請の影響です。

また、同じく要請に含まれていた“ふるさと納税の趣旨に反するような返礼品”については、即撤廃されたものもありました。その中には、還元率が高いものが多いです。

総務省の要請は強制ではない

これは、あくまでも要請であり強制ではありません。しかし、これを機に返礼品の内容を見直す自治体が増えています。
3割を超える自治体は見直しを進めていますが、3割を超えるものがまだ多くあるのが実状です。

そして、9月前後から、再度の見直しをし還元率を上げた自治体もあります。この理由については、後ほど解説いたします。

還元率についての要請があった原因

総務省がふるさと納税制度を始めたのには、地方自治体の様々な取り組みを後押しす理由もありますが、加熱するふるさと納税の人気はこの要請が原因です。

高還元率な自治体との不公平感

ふるさと納税は自分が愛着を抱く地方自治体に“寄付”をする制度でしたが、返礼品の豪華さに惹かれて寄付をする人が増えてきました。

もちろんふるさと納税で人気が出た自治体では、財政が潤ったり事業が進んだりした自治体が多数あります。

しかし、すべての自治体が還元率の高い返礼品を出せるわけではありません。自治体間で不公平感が広まったの事も、原因のひとつになったといえます。

都市部の自治体の税収減

ふるさと納税を促進するために、2015年に確定申告をしない人でもふるさと納税がしやすい制度改正がありました。それに加え、返礼品の還元率が年々高くなっていくことから、都市部の人がふるさと納税に積極的になりました。

東京都では、2017年度にはふるさと納税による税金減収額が200億円を超えると試算しています。

還元率の高い返礼品の転売

一部の自治体では、返礼品として地元企業とタイアップし、商品券、パソコンやタブレット、宝飾品などを使っている自治体があります。それらが転売されているケースが見受けられるようになり、これもふるさと納税の方針に反するとして、要請のきっかけになりました。

新総務大臣就任で今後が変わる?!

現在、ふるさと納税をめぐり、環境が変わりつつあります。
2017年8月3日、第3次安倍第3次改造内閣で総務大臣が変わりました。野田聖子総務相は、就任当初からふるさと納税の効果を認めていました。

そして、2017年8月の報道各社とのインタビューで、還元率はそれぞれの自治体に任せるべきで、転売をどう止めるかを考えるとの趣旨の発言をしました。

つまり、各自治体は独自の判断で還元率を決定していいという保証をもらったようなものです。引き続き高還元率の人気商品は残ると考えられています。

高還元率なふるさと納税の返礼品と現状

年度初めの総務省の要請があり、転売目的になりやすい返礼品は即時に廃止されたものも多くありました。ですが、食品などは高還元率の返礼品が残っています。

また、野田総務大臣の発言を受け、一度見直しした自治体が再度9月に見直をし、元の高還元率に戻した自治体もあります。

高還元率の牛肉のおすすめ返礼品

いくつかの人気ふるさと納税ポータルサイトでランキング上位に入るものに牛肉が多いのは、その還元率の高さが理由です。中でも、寄付しやすい金額10,000円のおすすめの返礼品をご紹介します。

■佐賀県嬉野市 佐賀牛 切り落とし1Kg  寄付金額10,000円
ウデ・モモ・バラの各部位がミックスされた1kgの大容量です。「切り落とし」とありますが、綺麗で立派な牛肉で、すき焼きや焼肉にできるとレビューで高評価をうけています。

■大阪府 泉佐野市 黒毛和牛衝撃の切落し1.75kg 寄付金額10,000円
大量な国産黒毛和牛は、250gの小分けパックで届きます。肉じゃがや牛丼、カレーなどの煮込み料理に使いやすいとのレビューが多くあります。
泉佐野市は、ふるさと納税に力を入れている自治体で、お得な返礼品が多いです。

■佐賀県唐津市 佐賀牛A5~A4特選切落とし1.1kg 寄付金額10,000円
こちらもウデ・モモ・バラの切り落としミックスです。2パックに小分けされて届き、厚みがある綺麗な牛肉と評判です。

米のランキング上位のおすすめ返礼品

米は、品種と収穫地により原価が大きく違うので、高還元率を見つけるのが難しい品です。そこで、ポータルサイトのランキング上位の中から、おすすめのものをピックアップします。ここでも、気軽に試せる10,000円を基準にして紹介いたします。

■山形県上山市 29年産米(はえぬき)15kg 寄付金額10,000円
以前からコストパフォーマンスのよさで、どこのポータルサイトでもランキング上位に入っています。ふっくらと炊き上がり、歯ごたえのよい甘みのある米は、リピーターが多い返礼品です。

■北海道美唄市 古賀農園のゆめぴりか・新米(平成29年産)  寄付金額10,000円
北海道米の地位を一気に上げた、比較的新しい品種のゆめぴりかは、高還元率の米といえます。北海道の中でも有名な米どころの美唄市の農家から直送なのも嬉しい返礼品です。

■秋田県大館市 あきたこまち15kg 寄付金額10,000円
根強い人気のあきたこまちが15kgも届く返礼品は、お得でおすすめです。冷めても美味しい米なので、お弁当に使っても美味しい米です。

家電製品でも高還元率の返礼品がまだある

転売目的が多いといわれ、廃止になる家電製品が多い中、現在も申し込みが可能な上に還元率がよいものを紹介します。

■茨城県日立市 C-5 炊飯器 寄付金額30,000円
還元率が40%を超える人気の推移半期の返礼品です。1年間の保証もついている、有名な日立の製品です。

■長野県飯山市 マウスコンピューター 10.1型2in1タブレットPC「MT-WN1003-IIYAMA(キーボード標準セット)」 寄付金額90,000円
台数限定とはいえ、こちらも40%以上の還元率を誇る一品です。届いてすぐに使えるタブレットです。1年間センドバック修理保証がついている事もおすすめのポイントです。

ふるさと納税の還元率についてのまとめ

  • 還元率とは、寄付金額に対しての返礼品の金額を割合で示したものです。全国のふるさと納税の平均還元率は30~40%といわれていますが、人気ふるさと納税ポータルサイトのランキング上位に入っているものは、還元率が50%のものが多くあります。
  • 2017年4月1日付の総務省の要請で、ふるさと納税の還元率を3割=30%以下に抑えるようにありました。要請が出た主な原因は、自治体間の不公平感が広がった、都市部の税収が激減した、本来のふるさと納税の方針から外れた転売が見受けられるなどがあります。
  • 2017年8月に就任した野田総務大臣は、還元率は自治体に任せ、転売を止めることの方が大切と発言したことから、今後も高還元率のふるさと納税返礼品が残る可能性が高くなっています。
  • 4月の総務省の要請は、強制ではないので、現状では食品を中心にまだまだ還元率のいい返礼品があります。ふるさと納税で人気・高還元率の返礼品を、人気ジャンルの牛肉・米・家電製品からいくつかご紹介しましたので、参考にしてください。